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ProGrade Digital製ソフトの利用で、EOS R5 Mark IIなどにSDカードの認識不良

サニタイズ機能の利用停止を呼びかけ

ProGrade Digitalは9月24日(水)、同社が提供するソフトウェア「Refresh Pro」の最新版(バージョン4.0.4)を公開すると告知した。公開予定は9月27日(土)。サニタイズ機能を利用したあとに、該当するカメラにおいてSDメモリーカードが認識されない事象が確認されたとして、それに対応するという。

Refresh Proは対応するメモリーカードの「サニタイズ」「ヘルス」「ファームウェアアップデート」ができるメンテナンス用ソフトウェア。ProGradeのカードリーダーを介してPCに接続して利用するもので、2024年から無償で利用可能となった。

今回、同社が注意を呼びかけたのは、残存メモリーを完全消去する物理フォーマット機能の「サニタイズ」について。4.0.3以前のバージョンでサニタイズを使用した後、キヤノンの一部ミラーレスカメラでSDメモリーカードを認識しない問題が発生することがわかった。

該当カメラは以下の3機種。サニタイズにおけるSDメモリーカードのフォーマット形式が、該当カメラに認識されない形式だったことが原因としている。

  • EOS R5 Mark II (ファームウェアバージョン1.1.1)
  • EOS R5(ファームウェアバージョン2.2.0)
  • EOS R3(ファームウェアバージョン1.9.0)

なお、認識しなくなるのはSDメモリーカードのみで、CFexpress Type B、Type A、CFastカードについては問題ないという。

この状況をうけて、4.0.4にアップデートするまでサニタイズ機能を利用しないよう同社は告知。すでにサニタイズを利用した場合、SD Associationが提供するSDフォーマッターをダウンロードしてフォーマットすれば、該当カメラでも利用できるようになると案内している。

本誌:宮本義朗