ProGrade Digital、メモリーカードのメンテナンスソフト「Refresh Pro」を無料化

ProGrade Digital Inc.は5月28日（火）、同社が提供するメモリーカード・メンテナンスソフトウェア「Refresh Pro」を無料化すると発表した。既に同社Webサイトからダウンロード可能となっている。バージョンは「4.0.0」。

これまで年額9.99ドルのサブスクリプション制だった「Refresh Pro」。技術開発が広範であり、常に変化するテクノロジーに合わせてソフトウェアの更新が必要となるため有料サービスとしていたという。

しかし、ユーザーのメモリーカード互換性・利便性の向上には同ソフトの機能が重要であると認識したため、このほど無料での提供を決めたとしている。

なお、過去12ヶ月以内にRefresh Proライセンスを購入している場合、購入時に使用した支払方法に対して返金処理を行うという。

利用できるサービス

「Refresh Pro」を利用するには、同社製メモリーカードおよびメモリーカードリーダーを組み合わせてPCに接続する。メモリーカードについては、表面のラベルに「R」のロゴが入っているモデルが対象。

対応カードの例。ラベル表面に「R」のロゴがある

具体的な利用可能サービスは「サニタイズ」「ヘルス」「ファームウェアアップデート」の3つ。

「サニタイズ」は、残存メモリーを完全に消去する（全領域物理フォーマット）機能のこと。メモリーカードは残存データが多く残ると速度低下の要因となる場合があるため、それらを完全に消去することで、工場出荷時の速度性能に回復させるという。

「ヘルス」はメモリーカードの健康状態を測定し、残り寿命を判定する機能。買い替え時期の目安を知ることが出来る。

「ファームウェアアップデート」は、文字通り手持ちのメモリーカードを最新のファームウェアに更新する機能。市場に新製品（カメラ）が投入されるときや、既存のカメラに新しいコーデックが追加されるときなど、互換性を確保するためにメモリーカード側もファームウェアの更新が必要な場合が多くあるという。ちなみに同社は過去4間で、平均して各四半期に1～2回のファームウェアアップデートを実施している。

なお、Windows版/ｍacOS版、あるいはメモリーカードとカードリーダーの組合せによって、対応機能が異なる場合があるので注意されたい。