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像面位相差AF、X-Trans CMOS II搭載の「FUJIFILM X20」
〜光学ズームファインダーに撮影情報表示が
(2013/1/8 11:11)
富士フイルム株式会社は、2/3型X-Trans CMOS IIセンサーを採用するレンズ一体型デジタルカメラ「FUJIFILM X20」を2月16日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は7万円前後の見込み。
高画質と高品位な質感にこだわったという「Xシリーズ」の新モデル。2011年10月発売の「FUJIFILM X10」の後継機で、撮像素子を一新。光学ズームファインダー周りにも手が加えられている。米国ラスベガスで開催中のイベント「2013 International CES」で発表された。
撮像素子は、2/3型EXR CMOSセンサーから、同じく2/3型のX-Trans CMOS IIセンサーに切り替わった。X-Trans CMOSセンサーは、ローパスフィルターを不要とする富士フイルム独自のカラーフィルター配列を採用するもので、上位機種「FUJIFILM X-Pro1」「FUJIFILM X-E1」では、APS-Cサイズのものが搭載されている。高い精細感や高感度時の低ノイズには定評がある。
X20では、2/3型で初めてX-Trans技術を実現。新しい画像処理エンジンのEXRプロセッサーIIとの組み合わせもあり、X20より約20%の解像力が向上、約30%の低ノイズ化を実現しているという。
なお有効画素数は、X10の1,200万から変わっていない。
像面位相差AFを搭載したのも特徴。世界最速の0.06秒としている(2/3型センサー搭載機において)。被写体やシーンに応じて、位相差AFとコントラストAFを自動で切り替える。X10ではコントラストAFのみだった。
X10では、マニュアルズーム操作に連動する光学ズームファインダーを搭載したことが話題になった。X20ではこの光学ズームファインダーに、1mm以下の薄さのデジタルトランス液晶を搭載。明るさを維持しながらファインダー内にフォーカスエリア、シャッター速度、絞り値などの撮影情報を表示できるという。液晶の導入にあわせ、新たにアイセンサーも搭載されている。
光学ファインダーのスペックは、水平見かけ視界約20度、視野率約85%。視度補正付き。
レンズはX10と共通。35mm判換算での焦点距離28-112mm相当、F2-2.8の光学4倍ズームレンズ。引き続きマニュアルズーム操作が可能となっている。レンズシフト式の手ブレ補正機構も引き続き搭載した。
「ダイナミックトーン」「ソフトフォーカス」「ポップカラー」「トイカメラ」「ミニチュア」「パートカラー」などからアート表現を選べる「アドバンストフィルター機能」を搭載。多重露光機能も利用できる。
動画は最大1,980×1,080/60fps。ビットレートは36Mbps。
記録メディアは、SDXC(UHS-I対応)/SDHC/SDメモリーカードおよび内蔵メモリー。
バッテリーはNP-50。撮影枚数は約270枚。
外観はX10ほほぼ踏襲。ボディカラーとしてブラックに加え、要望の多かったというシルバーが追加された。
外形寸法は117×69.6×56.8mm。質量は約353g(バッテリー、メモリーカードを含む)
別売でレンズフード付きプロテクトフィルター「LHF-X20」(ブラックおよびシルバー)、レザーケース「LC-X20」などを用意する。
【2013年1月8日】店頭予想価格を追記しました。