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ソニー、望遠カメラが光学ズームになった「Xperia 1 IV」。実機写真あり

Videography Proアプリがライブ配信に対応

ソニーは5月11日、Androidスマートフォン「Xperia 1 IV(エクスペリアワンマークフォー)」を発表した。一部の通信事業者から6月上旬以降の発売を予定している。カラーはブラック、アイスホワイト、パープルの3色を用意。現時点で価格などの詳細は不明となっている。

3つのカメラを搭載する点はXperia 1 IIIを踏襲するが、本モデルでは新たに望遠カメラを光学ズームレンズとし、85~125mm相当をカバーする。Xperia 1 IIIの望遠カメラは70mm相当と105mm相当の切り替え式で、中間部分はデジタルズームで対応していた。また、すべてのレンズに120fpsの高速読み出しに対応するセンサー(12MP)を搭載した点も特徴としている。

Xperia 1 IVのカメラ構成は次の通り(画角は35mm判換算値)。

・超広角:16mm相当F2.2(1/2.5型センサー)
・広角:24mm相当F1.7(1/1.7型センサー、OIS)
・望遠:85-125mm相当F2.3-2.8(1/3.5型センサー、OIS)

85-125mm相当の光学ズーム
全てのレンズに高速読み出し対応のセンサーを搭載

静止画撮影においては、すべてのレンズでリアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングに対応。また、20コマ/秒の連写もすべてのレンズでHDRに対応した。

動画撮影では16~375mm相当のシームレスなズーム操作が可能になった。すべてのレンズで4K 120fps記録に対応し、最大5倍のスローモーション動画撮影も可能としている。このほか、瞳AFやオブジェクトトラッキングにも対応。また、各レンズで重ね合わせ処理をすることで、広いダイナミックレンジが得られるとしている。

高速読み出しに対応するセンサーと同社独自のアルゴリズムの組み合わせによる手ブレ補正機能「FlawlessEye」が、望遠レンズにも対応。暗所での手持ち撮影にも強みを発揮するという。

動画撮影アプリ「Videography Pro」から直接ライブ配信が可能になった。AFやホワイトバランス、ISOなどアプリの設定を活かした配信に対応するという。また、カメラに接続し、外部モニター機能を経由したライブ配信も可能としている。カメラの画質やクオリティを活かした配信や、モニター持続モードによる長時間配信に対応する。

ディスプレイは6.5インチのHDR対応OLED。従来より輝度が約50%向上しているという。新たに搭載したリアルタイムHDRドライブは、視聴環境やコンテンツに応じてフレームごとに解析を行い、輝度やトーンカーブを最適化することで明暗部の視認性を向上するとしている。

低音域の音圧を20~50%向上したフルステージステレオスピーカーを搭載。新機能となる録音用アプリ「Music Pro」は、クラウド処理により“真空管マイクやスタジオで録音したかのような”高音質での録音が可能としている。

チップセットはQualcomm Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform。RAMは12GB。5Gミリ波/Sub6通信に対応する。

外形寸法は165×71×8.2mm。重量は187g。搭載バッテリー容量は5,000mAhに向上した(Xperia 1 IIIは4,500mAh)。

実機画像

カラーバリエーション。左からアイスホワイト、パープル、ブラック。上部はスタンド付きの専用ケース(別売)
Xperia 1 IV(左)は、Xperia 1 III(右)よりもマットな質感としている
Xperia 1 III(右)からエッジ部分の加工方法が変わっており、Xperia 1 IV(左)ではより耐久性が向上しているという
アプリのアイコン
Videography Proの画面。右下にはストリーミング開始ボタン
Videography Proのライブ配信設定。アプリ内から直接ライブ配信が可能となる
別売のVlog monitorと専用グリップ「GP-VPT2BT」と組み合わせることで、フロントカメラよりも高画質なリアカメラでの自分撮りができる。ライブ配信にも対応
静止画撮影画面。倍率表示が円で囲まれた範囲が光学域。「……」で表示された範囲がデジタルズーム域
本誌:宮本義朗