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ソニー「Xperia 5 III」SIMフリー版が4月発売。11.5万円

6.1型OLED+ZEISSトリプルカメラ “α譲り”のAF機能を継承

ソニーは、スマートフォン「Xperia 5 III」(XQ-BQ42)のSIMフリーモデルを4月22日に発売する。希望小売価格は税込11万5,000円。カラーはブラック、グリーン、ピンクを用意。

2021年11月に発売された「Xperia 5 III」のSIMフリー版。チップセットはQualcomm Snapdragon 888 5G。RAMは8GB。5G Sub6通信に対応する。

発売済みのキャリアモデルとの主な違いには、「本体カラーのブラックがグロス仕上げになった」「デュアルSIM対応」「ストレージが256GBに増加」の3点がある。

同社スマートフォン「Xperia」のラインナップは、フラッグシップの1、プレミアムの5、ミッドレンジの10という3つのシリーズをメインに展開。Xperia 5 IIIは、上位機種のXperia 1 IIIに通じるカメラ機能と、劣化のしにくさをアピールする大容量バッテリー(4,500mAh)をコンパクトなサイズに収めた点を特徴としている。

Xperia 5 IIIのカメラ構成は次の通り(画角は35mm判換算値)。いずれのカメラも像面位相差AFに対応する12MP・Dual PDセンサーを採用している。

・超広角:16mm相当F2.2(1/2.5型センサー)
・広角:24mm相当F1.7(1/1.7型センサー、OIS)
・望遠(可変式):70mm F2.3/105mm F2.8mm相当(1/2.9型センサー,
OIS)

超広角カメラと広角カメラの仕様は、従来モデルのXperia 5 IIを継承。望遠カメラは新たにペリスコープ式の可変式望遠レンズとし、70mm相当に加えて105mm相当でも撮影できるようになった。

AF性能はミラーレスカメラの“α譲り”である点をアピールしており、AE/AF追随での秒間20コマ撮影(AE/AF演算は秒間最高60回)や、追尾AF機能「オブジェクトトラッキング」、広角レンズでは「リアルタイム瞳AF」(人・動物)も利用可能。

上位機種のXperia 1 IIIには、上記カメラに加えて「3D iToFセンサー」も搭載されており、より高精度な「リアルタイムトラッキング」を利用できる点が差異となっている。

センサー画素数は3つのカメラ全てで1,200万画素を維持。市場には1億画素を超える高解像度のセンサーを搭載するスマートフォンも存在するが、各画素が小さくなる点や、読み出しに時間が掛かって動体が歪んでしまうことを考えて、ソニーとしては「必要十分で抑えている」という。

プリインストールの静止画用カメラアプリとして、簡単操作のUIと、カメラ的なP/S/M設定のUIを切り替えられる「Photography Pro」を用意。デジタルズームの劣化をソフトウェアで補正する「AI超解像ズーム」や、電子的に背景ボケを与える機能も搭載している。

動画撮影には、センサーの高速読み出しと独自のアルゴリズムを組み合わせたハイブリッド手ブレ補正機能「FlawlessEye」を搭載。暗所で歩きながらの動画撮影でも、より手ブレを抑えて撮影できるという。

また、ソニーのオーディオ/シネマ分野との関連機能として、音質劣化を抑えたワイヤレス音楽再生を実現する「LDAC」や、立体音響技術「360 Reality Audio」などに対応。3.5mmヘッドフォン端子も引き続き搭載しており、最大音圧を約40%向上したという。

ディスプレイは6.1型FHD+解像度のHDR対応有機EL。ゲーミング向けとして、120Hz表示の21:9ディスプレイ、残像低減、240Hzタッチ検出をアピール。本体温度の向上を抑える給電モードや、暗いシーンを意図的に明るくして敵敵や障害物を探しやすくする「L-γ レイザー」といった機能も備えている。

外形寸法は157×68×8mm。重量は168g。防水防塵等級はIP65/IP68。

別売でキックスタンド付きのケースも用意している。

本誌:鈴木誠