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ショールーム&ギャラリーの「エプソンスクエア丸の内」がリニューアル。赤坂に大判プリンターの新拠点も
2022年3月25日 17:00
エプソンは3月24日、同社製品のショールーム「EPSON SQUARE MARUNOUCHI(エプソンスクエア丸の内)」をリニューアルオープン。新たに商業・産業向け大判プリンターを扱う「EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKA(エプソンクリエイティブスクエア赤坂)」もオープンした。
セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長の小川恭範氏は、2022年5月に同社が創業80周年を迎えることに触れ、エプソンのDNAである「省・小・精の技術」を商品紹介と共に伝えていく拠点であると説明。丸の内と赤坂の2つのショールームを通じ、持続可能で心豊かな生活への取り組みを続けていくと話した。
リニューアルした「エプソンスクエア丸の内」
エプソン製品やサービスを体験できる施設として、2019年5月に新宿から丸の内に移転。当初は多くのプロダクトを並べた「総合カタログのような見え方」(エプソン販売 鈴村社長)だったというが、コロナ禍での環境変化への対応や、どのように未来に貢献できるかを伝える場としてリニューアルを決めた。
テーマとして「環境」「DX」「共創」を掲げ、1階の入口付近にはエプソンが持つ様々な新技術を展示。エプソン単独ではない新たな共創の流れを作るために、館内でも特に来場者の目に留まりやすい場所でアピールする。
また、エプソン販売の鈴村社長は、DXの新しい取り組みとして「エプサイトプレミアム」を挙げた。2月に始まったサブスクリプション形式の写真愛好家向けコンテンツで、商品を扱うだけでなく、体験価値を提供することを目指した取り組みだという。同施設内には引き続きギャラリー「エプサイト」があり、2階にはオンライン配信スタジオも設けた。
新拠点「エプソンクリエイティブスクエア赤坂」
商業・産業向けの大判プリンターを紹介する施設。製品とともに様々な成果物(プリントしたもの)も展示し、来場者のクリエイティブを喚起することを目指して「クリエイティブスクエア」と名づけた。予約制で、製品デモンストレーションやプリンターの時間貸しなどを行う。
これまではエプソンスクエア丸の内の2階に大判プリンターのコーナーを設けていたが、スペースの都合で全てを紹介できていなかったため、今後のラインナップ強化も見据えて新たな拠点を用意したという。
基本コンセプトとして「環境配慮型」を強調する同施設の特徴として紹介されていたのは、内装材などに環境素材を多く使用している点と、壁紙をはじめ布やガラス、金属にもインクジェットプリントを施したものを使用している点。
また、デジタル技術の活用提案として、遠隔コミュニケーションを用いた遠隔コラボのデモも行われていた。赤坂から300km離れた長野県塩尻市にある同社のソリューションセンターとオンラインで繋ぎ、ひとつの空間で共同作業しているような共創の環境を提案する。
エプソン販売株式会社 取締役/特販営業本部長の吉崎宏典氏は、この場所を通じて個人や学生、クリエイターに「デジタルデータを物に変える体験」を得て、プリンティングの楽しさ、価値、将来性を感じてほしいと話す。