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エプソン、一部インクカートリッジを仕様変更。電子部品が入手できず

インク残量に関するメッセージが変更に

変更品のパッケージ例(エプソンWebサイトより)。仕様変更の注記がある。

エプソン販売株式会社は2月25日、一部のインクカートリッジに使用している電子部品が入手できなくなったため、仕様を変更。3月中旬以降に順次出荷開始すると発表した。

仕様変更に伴い、インク残量が少なくなった時やインク残量が限界値に達した場合、ドライバー画面のメッセージが変更となる。ただし、同社では印刷品質や印刷可能枚数の変更はなく、これまで通り使用できると説明している。従来品のインクカートリッジと変更品のインクカートリッジも混在してプリンターにセット可能。

なお、2006年発売のプリンター(「PM-A820」「PM-A920」「PM-G850」「PM-D870」「PM-G4500」)では、変更品のインクカートリッジを利用するために、同社サービス拠点での本体ファームウェア更新が必要になる場合があるとしている。更新作業と本体の配送に掛かる費用は無償。

仕様変更の対象品

以下に特記なき場合、変更後の型番は末尾に“A1”が加わる(例:ICBK46→ICBK46A1)。仕様変更品はパッケージにも型番変更と仕様変更に関する注意書きが表記される。

2022年3月中旬以降 順次出荷開始予定

・46番(サッカーボール)
・50番(ふうせん)※ICLC50、ICLM50は変更の対象外
・62番(クリップ)
・61番・62番(ペン・クリップ)IC4CL6162→IC4CL6162A。※ICBK61は変更の対象外
・65番(糸)
・61番・65番(ペン・糸)IC4CL6165→IC4CL6165A。※ICBK61は変更の対象外

2022年5月中旬以降 順次出荷開始予定

・88番(ラベンダー)

ドライバー画面の変更点(従来品→変更品)

通常時:インク残量表示あり→インク残量表示あり
インク残量が少なくなった時:「インクが少なくなりました」→表示なし
インク残量が限界値に達した時:「インク残量が限界値を下回りました。」→「インクカートリッジを正しく認識できません。」

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。