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ソニー、エントリークラスを担う新ラインスマホ「Xperia Ace II」

高耐久ガラス&防水仕様の5.5型コンパクトデザイン

ソニーは5月19日、エントリー向けのスマートフォン「Xperia Ace II」を発表した。カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色でのラインアップとなっており、国内の一部通信事業者より5月下旬以降の発売を予定している。価格は不明。

快適に使用できる基本性能は維持しながらも、コンパクトなサイズ感と低廉な価格帯を目指したモデル。同社ではXperia 1、5、10シリーズでホビーユースでの付加価値に重点を置いたスマートフォンをラインアップしており、それぞれのモデルでIII型を、この夏に発売する予定としているが、Xperia Ace IIは、これらのモデルとは異なる狙いで開発されたモデルと位置づけられている。

Xperia Ace IIが目指した開発ポイントは“エントリー層に手に取ってもらえるスマートフォンであること”だ。日常生活での快適な使用性能に留意して、基本性能の充実を図ながらも長辺140mm×厚さ8.9mmのコンパクトな筐体サイズを確保。小型ながら5.5インチのHD+表示に対応したディスプレイや、4,500mAhのバッテリーを搭載。バッテリーはXperia 1 IIIなどと同じタイプだとしており、同社独自の調整により上位モデル同様、3年使っても劣化しにくい仕様となっているという。

またカバーガラスには、このクラスでの採用は稀だというcorningのGorilla Glass 6を採用している。筐体は樹脂製。このほか、「初めてのスマホ」ニーズへの対応のため、文字やアイコンを大きく表示する「かんたんホーム」機能も搭載している。

カメラ部は、リア部が35mm判で25mm相当(1/3型センサー、F2、13MP)の一眼で構成。深度測位カメラも備えている。両カメラは背面で出っ張ることのないフラットなデザインとなっており、耐久性にも配慮したデザインとなっている。フロントカメラの画素数は8MP。

チップセットはHelio P35を採用。メモリーは4GBで、容量は64GBのみとなっている。

このほか、IPX5/8の防水とIP6Xの防塵にも対応し、日常生活シーンでの傷や汚れへの対策も盛りこんでいる。また、3.5mmジャックも備えることで、充電しながらの有線接続によるヘッドホンやイヤホンの使用ニーズにも応える。

このほか、マスクの装着や除菌に留意した、いわゆる「新しい生活スタイル」に留意した仕様も盛りこまれている。ロックの解除にはマスクを装着していても開錠できるよう電源ボタンに従来機同様に指紋認証式を採用。電子決済への対応としておサイフケータイ機能も搭載している。このほか、オプションのスタンドつきカバーは抗菌性能つきとなっている。

本誌:宮澤孝周