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シャープ、ライカ監修の1型センサーדズミクロン”レンズ搭載スマホ「AQUOS R6」
2021年5月17日 15:32
シャープ株式会社は、同社フラッグシップモデルのスマートフォン「AQUOS R6」をソフトバンクとNTTドコモ(SH-51B)から6月中旬以降に発売する。どちらも販売価格は未定となっている。
ドイツのライカカメラ社が監修したカメラを搭載するスマートフォン。スマートフォンとしては大きな1型センサー(面積は同社従来機の約5倍としている)と、1型センサーのイメージサークルに対応しながら厚さを抑えた、19mm相当F1.9の“ズミクロン”レンズ(7枚構成)を備える。OSはAndroid 11。プロセッサはQualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform。
同社ではこれまでのスマートフォンのカメラ機能を、小さなイメージセンサーとコンピュテーション処理による“知力勝負”と表現。いっぽうデジタルカメラは大きなイメージセンサーやレンズにより自然な画像を記録する点を“体力勝負”とし、これを高性能デジタルカメラとスマホカメラの最大の違いとした。
そして、高性能デジタルカメラとスマホカメラ双方の特徴を併せ持つスマートフォンのカメラを目指し、より専門的な光学設計や画質調整技術が必要になったとして、同社はドイツのライカカメラ社と長期的なパートナーシップを結んだとしている。その第一弾がAQUOS R6で、センサー、レンズ、画質調整システムに至るまでをライカと共同で開発したという。
AQUOS R6は多眼化が進むスマートフォン市場の中でシングルカメラ構成としており、大きなセンサーを用いたことによる「演算処理でない本物の光学的ボケ味」をアピールする。
ほかにも、iToFセンサーを用いたレーザーオートフォーカス機能を利用できるほか、スマートフォンならではのコンピュテーション処理として、連写合成を用いた「スーパーナイト」、自動シーン認識の「AIオート」、解像感を損なわないという「マルチフレームノイズリダクション」なども備える。
ディスプレイは同社のIGZO技術を使い、IGZO液晶とOLEDの長所を融合したという「Pro IGZO OLED」ディスプレイ(6.6型WUXGA+)を搭載している。リフレッシュレートは1Hz〜240Hzで駆動するという。高速駆動でスクロールが滑らかになる一方、画面が止まると1Hz駆動(1秒間に1回の書き換え)になり、省エネ効果をもたらすとしている。3D超音波式の指紋センサーを画面内に配置し、よりセキュリティが高まるという2本指での認証にも対応する。
ライカカメラ社主のアンドレアス・カウフマン氏はビデオメッセージの中で、同社が1972年から日本の様々な企業と協業してきたことに触れ、今回のAQUOS R6においてシャープと協業したことについて、誇らしく光栄に思うと述べた。