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シャープ、色管理対応の32型8Kディスプレイを発売。217万円
ハードウェアキャリブレーションやHDR表示に対応 編集サポート機能も
2021年6月8日 11:23
シャープは、8K表示対応の32型液晶ディスプレイ「8M-B32C1」を6月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込217万8,000円。
8Kコンテンツ制作を想定したカラーマネジメントディスプレイ。HLGおよびPQ方式のHDR表示にも対応し、幅広いジャンルの動画コンテンツ制作に活用できるとしている。製品の開発について同社は、8K動画やHDR画像の撮影に対応したミラーレスカメラが市場に投入されていることが背景にあると説明。最新のプロ・ハイアマチュア向けのミラーレスカメラで撮影したデータを編集・確認するのに適したディスプレイとして訴求している。
液晶パネルは、最大で約10.7億色の表示に対応。表示色域はRec.2020を85%カバー。同社独自の「SHARP Advanced UCCT」技術を搭載し、色ムラや輝度ムラを抑えた均一性の高い表示が可能としている。パネルサイズを32型にしたことで、卓上などの限られたスペースにも設置できるようにしたほか、編集作業時には画面全体や細部の確認がしやすいよう配慮した。LEDバックライトを搭載している。
選択するだけで、最適な表示設定に切り替える「カラーモード」を備えた。対応するのは、BT.2100（HLG）、BT.2100（PQ）、BT.2020、BT.709、DCI-P3、Adobe RGB、sRGB、EBU。
編集作業をサポートする機能を複数搭載している。HDR映像を表示する際に、指定した輝度を超える領域を警告する「輝度クリッピング」機能。Rec.2020やDCI-P3の色域の映像を表示する際に、対応色域が狭いディスプレイでは色再現できないエリア（Rec.709の色域にに収まらない領域）を警告表示する「色域外警告」機能を搭載。
また、輪郭がはっきりしている部分に色を付けて表示する「ピーキング」、輝度レベル毎に異なる色で映像を表示する「フォルスカラー」を搭載。このほか、「マーカー」「モノクロ」「ブルーオンリー」の各機能を備えている。
専用ソフトウェア「SHARP Display Calibration Utility」によるハードウェアキャリブレーションにも対応。市販の測色センサーを利用して、ディスプレイの輝度や色温度などの経年劣化を補正できるという。
接続端子は、8K入力用のHDMI 2.1×1、HDMI 2.0×4。4K入力用のHDMI×1、DisplayPort×1。USB Type-B×1。
外形寸法は約751×260×540mm（スタンドあり）。重量は約19.2kg（スタンド含む）。
