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キヤノン、約2.5億画素・APS-HサイズCMOSセンサーを発売

全画素読み出しで約5コマ/秒 FPD検査など産業用途を想定

キヤノンは、約2.5億画素のCMOSセンサー「LI8020SAC」(カラー)、「LI8020SAM」(モノクロ)を10月下旬に発売すると発表した。

フルHDの約125倍、4Kの約30倍という約2.5億画素(19,568×12,588画素)の撮像が可能な、APS-Hサイズ(約29.4×18.9mm)のCMOSセンサー。画素ピッチは1.5マイクロメートル。

4K・8K映像技術の発展により高精細化するFPD(フラットパネルディスプレイ)の検査をはじめとする産業用や、映像制作、デジタルアーカイブ、広域監視、顕微鏡などへの活用が可能としている。

読み出し速度は約12.5億画素/秒で、全画素読み出し時でも約5コマ/秒の撮像が可能だという。また、任意の領域のみを選択的に読み出す「ROI読み出し機能」や、垂直方向を間引いて読み出す「間引き読み出し機能」も備える。

同社は、2015年のプライベートショー「Canon EXPO 2015」に"2億5,000万画素CMOSセンサー搭載カメラ"の試作機を出品。APS-Hサイズ・2億5,000万画素のCMOSセンサーを利用し、20km先の文字を判読できるというデモを行っていた。

2.5億画素CMOSセンサー搭載カメラ(試作機)。2015年編集部撮影

本誌:鈴木誠