キヤノン、望遠鏡スタイルで「観る×撮る」が可能なデジタルカメラ

キヤノンは9月10日、クラウドファンディングサイトの「Makuake」において、望遠鏡型のデジタルカメラ「PowerShot ZOOM」のプロジェクト支援募集を開始した。プロジェクトの終了予定日は10月7日。「本体1台＋急速充電器1台＋クリアファイル」と「本体1台＋クリアファイル」の2種類のセットをラインアップしており、支援金額はいずれも税込3万1,460円。本稿執筆時点ではすでに目標金額の100万円を超えている。

望遠鏡を覗くようなスタイルで静止画と動画の撮影に対応するデジタルカメラ。有効約1,210万画素の1/3型CMOSセンサーと画像処理エンジンDIGIC 8を搭載している。同社が、“観る”と“撮る”を同時に味わえるという新しいコンセプトのもと開発したモデルで、日常的なシーンから、スポーツ観戦やバードウォッチングなどの幅広いシーンで使用できるカメラとして訴求している。

画角は35mm判換算で100mm/400mm/800mm相当の3段階（800mmはデジタルズーム）で切り替える仕様。ファインダーの上に配置しているZOOMボタンを押すとワンタッチで画角を切り替えることができ、動きの多い被写体に対しても、“見たい瞬間”に瞬時に合わせられるという。手ブレ補正も搭載している。

メニュー画面表示時には、ZOOMボタンが決定ボタンを兼ねる。カメラを構えた片手での操作が可能。

ファインダーの下側には静止画ボタンと動画ボタンを配置。その上には視度調整のつまみを備えている。

AF機能はコンティニュアスAFを「する・しない」の切り替えに対応。さらに、顔認識＋追尾優先AFモードも搭載している。

このほか、10コマ/秒の連写撮影やFULL HD 29.97fpsの動画撮影などに対応している。

「※ファインダー内をカメラで撮影」

スマートフォンとの連携機能も搭載。有線接続もしくは、アプリ「Camera Connect」を使用した無線接続での画像転送に対応。また、同アプリでのリモート撮影も可能としている。同社は、自分がカメラで見ている画像を、他の人がスマートフォンの画面を通して“視点共有”できる点も、本カメラを使用するうえでの楽しみ方だとしている。

撮影者がカメラで覗いている光景を共有することができる。

外形寸法は103.2×33.4×50.8mm、メディアを含む重量は約145g。カラーは、スポーツ観戦時にどのチームカラーにも合うようにホワイトのみとしたという。

USB Type-Cの端子を搭載。USB給電にも対応する。

主な仕様

外形寸法：103.2×33.4×50.8mm
重量：約145g
撮影可能枚数：約150枚（CIPA規格準拠）
動画撮影時間：約60分（フル充電時、常温23度、Wi-Fi接続なし）
バッテリー：内蔵
開放F値：F5.6（W）-F6.3（T）　※絞り固定
ISO感度：オート固定（ISO 100-3200）
ホワイトバランス：オート
露出補正：±3段（1/3段ステップ）
記録媒体：microSDカード