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ソニー、AFカップリング&絞り駆動レバー搭載のAマウントアダプター「LA-EA5」

円筒形状を採用 フル機能はα7R IVとα6600で

ソニーは、マウントアダプター「LA-EA5」を11月6日に発売する。希望小売価格は税別2万6,000円。なお、9月3日からソニーショールーム/ソニーストア銀座、ソニーストア名古屋、ソニーストア大阪で先行展示を実施するという(ソニーストア札幌、ソニーストア福岡天神は10月30日から)。

AマウントレンズをEマウントカメラに取り付けて使用するためのマウントアダプター。最新のEマウントボディのAF機能をAマウントレンズユーザーに提供することを目的として、テレコンバーターを除く全てのAマウントレンズに対応するとしている。

LA-EA5
α7R IVにLA-EA5経由でPlanar T* 85mm F1.4 ZA(AFモーター非搭載レンズ)を装着。

外観上では、でっぱりのない円筒形状にAF駆動ユニットと絞り駆動ユニットを収めているのが特徴。AFカップリングを持ち、α7R IVおよびα6600ではAFモーター非搭載のレンズもAF動作が可能だという。

内部機構のイメージ図。下側の色の濃い部分がAF駆動ユニット。上側の色が薄い部分は絞り駆動ユニット。
円筒形状のアダプターに、AF駆動モーターとAFカップリングが備わる。アダプター側面にはレンズ取り外しボタンのみ。

また、カメラの像面位相差AFを使って、α6600(APS-C機)で最高約11コマ/秒、α7R IV(35mmフルサイズ機)で最高約10コマ/秒の高速連写が可能になるという(MF専用の135mm STFはMFのみ)。連写時もAF/AEに追随するが、AEは絞り値を1枚目で固定し、シャッタースピードもしくは感度の変更で追随するという。

SSM/SAM搭載レンズでは、既存の「LA-EA3」(2013年11月発売・2020年7月完了)と同様に、像面位相差AFや、対応ボディにおけるリアルタイム瞳AF(人物/動物)、リアルタイムトラッキングなどの被写体認識AFを使える。

参考:左からLA-EA5、LA-EA4(モーター非搭載レンズに対応)、LA-EA3(SSM/SAM搭載レンズに対応)。

各機能ごとの対応ボディについて(9月2日現在)

モーター(SSM/SAM)搭載レンズのAF

像面位相差AFを使えるのは、α7 II、α7R II、α7 III、α7R III、α7R IV、α7S III、α9、α9 II、α6100、α6300、α6400、α6500、α6600。

そのうちAF/AE追随の高速連写に対応するのは、α7R IV、α9、α9 II、α6600。連写速度はα6600が最高約11コマ/秒、α7R IV、α9、α9 IIが最高約10コマ/秒(レンズや撮影条件で低下する場合あり)。α7R IVは8月6日、α6600は9月以降にそれぞれ公開の最新ファームウェアを適用する必要がある。

モーター非搭載レンズ装着時のAF

上記の最新ファームウェアを適用したα7R IV、α6600のみ対応。現時点ではα7R IVとα6600を除く機種では、像面位相差AF、コントラストAFともに利用できず、LA-EA3と同じくMF専用になるという。

なお、LA-EA4(2013年11月発売の継続品。トランスルーセントミラー・テクノロジー搭載)を使えばα7R IVとα6600以外でもモーター非搭載レンズのAF動作は可能だが、この場合はカメラボディ側の像面位相差AFが使えないという。

Introducing LA-EA5 | Mount Adaptor | Sony | Accessory

本誌:鈴木誠