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パナソニック、「LUMIX S1H」の最新ファームウェアを公開

ATOMOS Ninja Vへの動画RAW出力に対応

パナソニックは7月28日、ミラーレスカメラ「LUMIX S1H」(DC-S1H)の最新ファームウェア(Ver.2.1)を公開した。

今回のアップデートで、5月に公開されたファームウェア(Ver.2.0)で開発の遅れから見送りとなっていた、ATOMOS社「Ninja V」への動画RAWデータの出力機能が搭載された。

更新内容(引用)

ATOMOS社製Ninja V HDR モニター/レコーダーへ動画RAWデータを出力

ATOMOS社製Ninja V HDR モニター/レコーダーへ5.9K29.97pや4K59.94pなどの動画RAWデータの出力が可能になります。ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWをNinja Vで記録できるので、プロの映像制作ワークフローへ柔軟に応えます。

動画RAWデータ出力対応モード

エリア解像度フレームレートアスペクトHDMI出力
フルサイズ5.9K
(5,888×3,312)
29.97p/25.00p/23.98p16:912bit
S35mm4K
(4,128×2,176)
59.94p/50.00p/29.97p/25.00p/23.98p17:912bit
S35mm
アナモフィック
3.5K(3,536×2,656)50.00p/29.97p/25.00p/23.98p4:312bit

※各モードの記録対応状況は、ATOMOS Ninja Vのバージョンに依ります。詳細は、ATOMOSにお問い合わせください。
※対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。

動画RAWデータ出力時のビューアシスト対応

動画RAWデータ出力中に、LUMIX S1Hのモニターやファインダーで映像を確認することができます。V-Log撮影時に相当する映像を確認できるほか、「V-Logビューアシスト」機能を使えば、プリセットのVlog_709のルックアップテーブルを適用した「LUTビューアシスト(モニター)」機能での映像確認ができます。

V-Log/V-Gamut変換用のLUT(ルックアップテーブル)を用意

ATOMOS社製Ninja V HDR モニター/レコーダーで記録したApple ProRes RAWデータは、対応した編集ソフトウェアを使用して、カラーグレーディングを行うことができます。さらに、V-Log/V-Gamutと同じ色合いで動画RAWデータをソフトウェアで編集できる、専用のLUT(ルックアップテーブル)を用意しました。慣れ親しんだV-Log/V-Gamutの色合いに変換してカラーグレーディングすることができるので、パナソニックのシネマカメラVARICAM、EVA1やLUMIX GH5シリーズなどと容易に絵合わせを行うことができます。

本誌:宮本義朗