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パナソニック、LUMIX S1Hの動画関連機能を強化するファームアップを予告

Ninja VへのRAW動画出力や記録中のHDMIダウンコンバートなど

LUMIX S1H

パナソニックは4月21日、ミラーレスカメラ「LUMIX S1H」(DC-S1H)の最新ファームウェアのアップデート内容を発表した。バージョンはVer.2.0となり、5月25日よりダウンロードサービスが開始となる予定だ。

公開されたアップデート内容のうちのひとつ、ATOMOS社「Ninja V」への動画RAWデータの出力は、2019年9月13日に開発が報じられていた機能で、2020年春の提供開始がアナウンスされていたが、このほど正式なリリーススケジュールが決まった。

Ver.2.0の内容

Ninja Vへの動画RAWデータの出力に対応

ATOMOS社製のHDMIフィールドモニター・レコーダー「Ninja V」への動画RAWデータ出力が可能となる。

出力可能となる動画RAWデータは、5.9K 29.97pや、4K 59.94pなど。これにより、ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWの「Ninja V」による記録がおこなえるようになる。

また、動画RAWデータの出力中は、LUMIX S1Hのモニターやファインダーでも映像の確認が可能。V-Log撮影時に相当する映像を確認できるほか、「V-Log ビューアシスト」機能の使用によるプリセットルックアップテーブルの「Vlog_709」を適用した「LUT ビューアシスト(モニター)」機能で、映像の確認が可能となる。

動画機能強化・性能改善(引用)

・[6K]、[5.9K]、[5.4K]の動画記録中のHDMIダウンコンバート出力に対応
・クリエイティブ動画モード時、シャッターボタン全押しによる動画記録開始/停止を無効化できる機能を追加
・クリエイティブ動画モード時、コントロールパネルから「動画画質(マイリスト)」を選択できる機能を追加
・フォトスタイル[V-Log]の調整項目[ノイズリダクション]の設定値に[-1]を追加。これにより、特定の撮影環境で残像が発生する現象を改善
・撮影時のHDMI出力映像に、MFアシスト拡大表示を出力しない設定機能を追加
・4:2:0/10bitでの動画記録時、特定の撮影環境でバンディングが見えやすくなる現象を改善
など

その他の機能改善(引用)

・AFの性能向上
・パナソニック製レンズ/シグマ社製レンズ/シグマ社製マウントアダプターとの互換性向上
・SDメモリーカードとの組み合わせによって、動画分割記録機能や400Mbpsの動画記録モードを使用した際に稀にフリーズする現象を改善
・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の言語設定に対応
など

本誌:宮澤孝周