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Microsoft Teamsの5月のアップデートポイントを整理

最大9分割の映像表示、出欠確認、挙手機能など追加

Microsoftは、Web会議アプリ「Microsoft Teams」に同時に9人を表示可能とするアップデートを、去る5月19日にリリースした。そのほか、5月以降で実装された強化ポイントを整理していった。緊急事態宣言自体は解除されたものの、新型コロナウィルスの感染リスクがなくなったわけではないこの状況下において、Web会議ソフトの導入をあらためて考えている方にも参考にしていただければ幸いだ。

機能強化点

[1]チャネル分析
チームの分析にチャネルメトリックが追加された。各チームとチャネルの投稿と返信などを集計できる。

[2]システムオーディオをライブイベントに追加
通常の会議と同じように、ライブイベントで発表する際にシステムオーディオを追加できるようになった。なお、現状ではWindows用Teamsデスクトップアプリから参加する発表者とプロデューサーのみが利用できる機能となっている。

[3]9人の同時表示
ミーティング実施時に同時に画面に表示できる人数が6名から9名に増えた。表示は3×3。

[4]「挙手」機能
参加者に対して発言したいことを知らせることができる旨を知らせることができる。発言者の邪魔はしたくない場合に便利だといえる。

[5]出欠確認
会議の開催者が会議中に出欠を確認できるようになった。会議に出席した人の名前や参加時間、退出時間が記載されたレポートをCSVファイルで取得することも可能となっている。

4月のアップデート告知より

以下、4月のアップデート告知より、ユニークな内容を抜粋整理した。

[1]背景の設定
事前に選択された画像リストから背景をカスタマイズできる機能。5月中旬にはユーザーが独自のカスタム画像をアップロードする機能も盛り込まれる予定だとしている。

[2]背景ぼかし(iOS)
背景をぼかして、人物にフォーカスする機能。実装済みとしている。

[3]ライブキャプション(iOS・Android)
参加者が会議中に発言した内容をフォローして読むことができるようになるという機能。対応言語は英語。難聴や言語レベルが異なる人が会議に参加する場合にも有効だとしている。5月22日に実装済み。

[4]end meeting
会議の主催者がワンボタンで会議を終了できるようになるという機能。

Microsoft Teamsとは

オンライン会議およびビデオ通話機能のほか、チャットおよび通話が統合された、ワンパッケージのコミュニケーションツールといえる内容となっているアプリ。Word、Excel、PowerPoint、OneNoteなどの同社Officeアプリ(Web版)で共同作業をすることも可能。組織外の人にTeams内のチームやチャネルへのアクセスを許可する、といった使い方にも対応している。

セキュリティ面では、データの暗号化が保管中および転送中におこなわれる。

フル機能版のほか、無料版も用意されており、無制限のチャット、ビデオ通話、ファイル共有、ストレージなどの利用が可能となっている。

詳しくは、僚誌INTERNET WatchやPC Watchでも紹介・解説しているので、あわせてご覧いただきたい。

本誌:宮澤孝周