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中判一眼レフカメラ「ライカS3」が海外で正式発表

フォトキナ2018で開発発表 3,750万→6,400万画素に

Leica Camera AGは、中判一眼レフカメラ「ライカS3」を正式発表した。日本語の情報や日本での発売に関するアナウンスはまだないが、Webサイトの情報によると3月6日から世界の販売店に出荷されるという。

ライカS3は、フォトキナ2018における開発発表時に「2019年春以降」の発売を予告していた製品。日本でも2018年10月に行われたプロ向けイベント「Photo EDGE Tokyo 2018」でも実機の展示が行われたが、その後に続報はなく、今回初めて具体的な発売時期が明らかになった。

最大の特徴は、イメージセンサーを従来のライカS(Typ007)の3,750万画素から6,400万画素に高解像度化したこと。センサーサイズは同社が「ライカプロフォーマット」と呼ぶ45×30mmを継承。35mm判と同じ3:2のアスペクト比を採用しつつ、撮像面積は56%広いという。連続撮影速度は最高3コマ/秒。

ダイナミックレンジは最大15段、最高感度はISO 50000。動画記録はCinema4K/24fpsとフルHD/24・25・30fpsに対応。

ライカSシステムでは、ボディ側に備わるフォーカルプレーンシャッター(最高1/4,000秒。シンクロ速度1/125秒)のほか、「CS」と名の付くレンズはレンズシャッター(最高速の1/1,000秒まで全速同調)を備えており、撮影用途に応じてカメラの背面左上のスイッチで切り替えられる。

テザー撮影ソフト「Leica Image Shuttle」とはUSB 3.0で接続可能。Wi-Fi経由でスマートデバイス用アプリ「Leica FOTOS 2.0」からのリモート撮影も可能とした。

記録メディアはCFとSDXC/SDHC/SDカードに対応。

ファインダー内は0.78倍・視野率約98%。電子水準器もファインダー内部に表示できる。

背面モニターは3型約92万ドット。ライブビューのフレームレートは60fpsに向上したという。

本体は防塵防滴構造で、内蔵GPS機能も備えている。

外形寸法は160×80×120mm、重量は約1,260g(本体のみ)で、いずれもライカS(Typ007)と同じ。

本誌:鈴木誠