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「ライカQ2」のファームウェア2.0が公開

ライカQ/Q-P、ライカSL、ライカCLも更新

対象機種のひとつ「ライカQ2」

ライカカメラは、「ライカQ2」「ライカQ」「ライカSL」「ライカCL」の4機種について、最新ファームウェアを公開した。

各機種の更新内容は次の通り(引用)。

ライカQ2(Version 2.0)

・AFフレームサイズの選択
AFモードが「フレーム」でタッチAFがオンの時、ディスプレイを長押ししてフレームサイズを大中小から選択できるようにしました。

・DNG書込み速度の向上
DNGとDNG+JPEGの書込み速度が向上しました。

・ユーザープロファイルの削除
ユーザープロファイルを個別または全てを削除できるようにしました。

・タッチAF+レリーズ
タッチAF+レリーズモードを追加しました。(全AFモード)

・ステータス画面と静止画・動画モードの切り替え
メニューボタンを押してステータス画面を表示するようにしました。
静止画モード、動画モードの切り替えもこの画面から行います。

・動画モード時の絞り値とシャッター速度の選択
動画撮影時、絞り値とシャッター速度を任意に設定できるようにしました。

・オートISO動作の見直し
オートISO設定の制限を下回る明るさ(暗さ)になる場合、シャッター速度を下げて適正露出になるよう動作を見直しました。

・マニュアルフォーカス時の自動拡大動作
マニュアルフォーカス時、AFフレームのある箇所を自動拡大するようにしました。AFフレームは十字キーを使用して移動し、電源を切るまで維持されます。
(AFモードが「多点」のときは画面中央が拡大されます)

・顔認識動作
AFモード「顔認識」のとき、顔の検出ができないときはAFモードが「フレーム」に切り替わるようにしました。

・「Leica FOTOS」への転送速度向上
ライカQ2から「Leica FOTOS」アプリへの画像転送の速度が向上しました。
(このファームウェアのアップデート後に「Leica FOTOS」とペアリングし直してください)

・EVFフレームレートの選択
EVFのフレームレートを60fpsまたは120fpsのいずれかを選択できるようにしました。
動きの速い被写体では120fpsを選択し、表示解像度を高くしたいときは60fpsを選択します。

・ズーム/ロックボタンの動作
ズーム/ロックボタンにAFやAEのロック機能を割り当てたとき、一度押せばロックし続けるようにしました。

・トラッキングAFの改良
トラッキングAFの精度と性能が向上しました。

ライカQ/Q-P(Version 3.1)

・Wi-Fi接続用QRコードを表示
QRコードを表示してスマートフォンと簡単にペアリングできるようにしました。

・ワイヤレスLANの名称とパスワードを固定
ワイヤレスLANの名称とパスワードを設定するサブメニューを廃止しました。

・ワイヤレスLAN 接続モードのメニュー廃止
接続モードを設定するサブメニューを廃止しました。

ライカSL(Version 3.7)

ビデオ品質の最適化

・動画ガンマL-LogをライカSL2と同じガンマ曲線・色空間に変更しました。これにより、ライカSL(Typ601)とライカSL2 を混在させても画像の違和感がなく使用することが出来ます。

Lマウントアライアンスパートナーの既存レンズと今後のレンズとの互換性の向上

・フォーカスリミッタースイッチを搭載したレンズとの互換性の向上
・O.I.S.モードスイッチを搭載したレンズとの互換性の向上
・絞りリングを搭載したレンズとの互換性の向上
・明るい環境下でのシャッターラグの改善
・レンズアダプターのファームウェアバージョンをカメラメニューに表示できるようにしました

ライカCL(Version 3.2)

Lマウントアライアンスパートナーの既存レンズと今後のレンズとの互換性の向上

・フォーカスリミッタースイッチを搭載したレンズとの互換性の向上
・O.I.S.モードスイッチを搭載したレンズとの互換性の向上
・絞りリングを搭載したレンズとの互換性の向上
・明るい環境下でのシャッターラグの改善
・レンズアダプターのファームウェアバージョンをカメラメニューに表示できるようにしました
・バッテリー残量が少なくなっても動画撮影を停止しないようにしました

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。