ニュース

ライカ、M10/Q/CL/TL2/TL/Tの最新ファームウェアを公開

カスタマイズ性向上、新機能の追加など

ライカM10

ライカカメラジャパンは7月5日、「ライカM10」「ライカQ」「ライカCL」「ライカTL2」「ライカTL」「ライカT」の最新ファームウェアについて案内した。カスタマイズ性の向上や、新機能の追加が含まれている。

各機種の更新内容は次の通り(引用)。

ライカM10(Version 2.4.5.0)

・削除メニューのインターフェースを変更:画像削除時のユーザーインターフェースを変更しました。
・最長露光時間を延長:ISO100もしくは200に設定時、最長4分のバルブ撮影ができるようになりました。
・連続撮影「低速コンティニュアス」モードを追加:新たに3コマ/秒の「低速コンティニュアス」がドライブモードに追加されました。
・[お気に入り]メニューに “プロファイル読み込み” の設定を追加
・撮影時の絞り値をEXIFへ記録:EXIF情報に撮影時の絞り値を記録するようにしました。レンズを通した光と外部センサーが受ける光の差を計算し、おおよその絞り値を記録します(高コントラストの被写体では絞り値が誤って記録されることがあります)。
・LEDの点滅の無効化:目立たず控えめに撮影できるよう、カメラメニューの「カスタマイズ」から背面LEDの点滅を無効化できるようにしました。
・ISOオート時のベース感度を変更:ダイナミックレンジを最大限に活用するため、ISO オート時のベース感度をISO200に変更しました。

ライカQ(Version 3.0)

・お気に入りメニュー:カメラメニューの冒頭に最大15個の項目を登録できるようにしました。このショートカット機能により目的の項目へ素早くアクセスできるようになります。
・省エネモード:カメラを操作後10秒でオートパワーオフするモードを追加しました。
・FNボタンにより多くの機能を設定可能に:FNボタンに割り当てられる項目数の選択肢が増えました。
・ユーザープロファイル:ユーザープロファイルをSDメモリーカードにインポート、エクスポートできるようになりました。
・OISの「オート」設定:光学式手ブレ補正が1/60秒以下のシャッタースピードでのみon になるモードを追加しました。
・EVF/LCD設定:EVFとLCDの切り替えをFNボタンに割り当てられるようにしました。
・電子シャッターの設定:全てのシャッター速度で電子シャッターを使用するモードを追加しました。
・DNGファイル:カメラのDNGファイル処理速度が向上しました。
・AF測距点の保持:カメラの電源を入れ直しても1点測距AFの測距点が保持されるようにしました。
・セルフタイマーの保持:カメラがオートパワーオフしてもセルフタイマーの設定が保持されるようにしました。
・露出プレビューのオフ:マニュアル[M]モード時、露出プレビューをオフにできるようにしました。スタジオでフラッシュ撮影する際に使用します。

ライカCL(Version 2.0)

・設定ダイヤルのカスタマイズ:[P][S][A][M]の撮影モードで設定ダイヤル(左)(右)の機能を入れ替えられるようにしました。
・ボタンおよびダイヤルのロック:設定ダイヤルボタン(左)を長押しすると、すべてのボタンとダイヤルをロックできるようにしました(メインスイッチ、シャッターレリーズボタン、設定ダイヤルボタン(左)を除く)。
・省エネモードを導入:カメラを操作後10秒でオートパワーオフするモードを追加しました。
・タッチAF設定時、電子ビューファインダー使用中は十字キーでAFエリアを移動できるようにしました。

ライカTL2(Version1.4)

・液晶モニター、電子ビューファインダーの画像出力先の選択:LCD、オート、EVF アドヴァンスド、EVF から選択できるようになりました。
・設定ダイヤル(左)に割り当てられる機能のカスタマイズ:設定ダイヤル(左)に割り当てられる6つのショートカットを下記13項目から選択できるようになりました。ISO/露出補正/ホワイトバランス/フォーカスモード/セルフタイマー/ユーザープロファイル/記録形式/1コマ撮影/AFモード/フォーカスエイド/測光モード/フィルムモード/フラッシュモード
・FNボタンのカスタマイズ:FNボタンの機能を下記6 項目から選択できるようになりました。動画/再生モード/露出補正/ISO/ユーザープロファイル/MENU (My Camera)
・電子シャッターの設定:全てのシャッター速度で電子シャッターを使用するモードを追加しました。
・AFモードに設定されているときでも、一時的なマニュアルフォーカス使用にはフォーカスピーキングが表示されるようになりました。
・Mレンズ/Rレンズ使用時にもフォーカスピーキングが表示されるようになりました。
・動画撮影時、設定ダイヤル(左)で露出補正ができるようになりました。
・画像再生時、電子ビューファインダー内の画像でも拡大表示できるようにしました。
・画像再生のお気に入り設定時、設定ダイヤル(右)で画像のズーミングができるようになりました。
・動画モードの拡張:4K 30fps/FHD 30fps/FHD 60fps/HD 60fps/SLOMO 120fps
・ライカTLレンズ使用時の色収差補正を改善
・AFc(コンティニュアスAF)時のAFスピードとフォーカス精度を向上

ライカT(Version1.8)/ライカTL(Version2.3)

・カメラとスマートフォンアプリとのペアリングプロセスの見直し
・ライカTLレンズ使用時の色収差補正を改善
・「ライカ エルマリートTL f2.8/18mm ASPH.」のファームウェアをアップデート

本誌:鈴木誠