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オリンパス、上位機の撮影性能を受け継ぐ「OM-D E-M5 Mark III」

121点クロス測距 AF追従で最高約10コマ/秒の連写

シルバー

オリンパスは「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」を11月下旬に発売する。価格はオープン。同社オンラインショップでの販売価格は、ボディ単体が税込16万2,800円、14-150mm IIレンズキットが税込19万5,800円。カラーはいずれもシルバーとブラック。

ブラック

上位機OM-D E-M1 Mark IIの信頼性や高速・高精度AFといった特徴を、より小型軽量なボディに取り入れた機種。121点オールクロスの像面位相差AF、新開発の小型ユニットを使ったボディ内5軸手ブレ補正といった基本性能に加え、オリンパス機の特徴的な機能である「ライブコンポジット」「深度合成」などを継承している。前モデルのE-M5 Mark IIは2015年2月に発売された。

有効約2,037万画素のLive MOSセンサーと、画像処理エンジンのTruePic VIIIを上位モデルのE-M1 Mark IIから継承。感度はISO 200-25600(拡張で約64相当も選択可)。連写速度はAF/AE追従で最高10コマ/秒としている。

センサーシフトと連写合成により5,000万画素相当の高解像度記録を行う「三脚ハイレゾショット」も利用できる。動画記録は4,096×2,160(C4K)/24p、3,840×2,160(4K)/30pなど。ステレオマイクを内蔵し、外部ステレオマイクも装着可能。

121点クロス測距のイメージ

外観面では、グリップ部を大型化し、背面のサムレストと組み合わせた持ちやすさを訴求する。また、OM-DシリーズにはこれまでもフィルムカメラのOMシリーズに由来する「デルタカット」と呼ばれるデザインモチーフが取り入れられてきたが、E-M5 Mark IIIではファインダー部分にもOM-1譲りというデルタカットの造形を取り入れた。

撮影画像へのフリッカー対策としては、人工照明の明滅周期を検出して撮影タイミングを制御する「フリッカーレス撮影」と、電子シャッター撮影時に有効という「フリッカースキャン」の機能を搭載している。

シャッター速度は1/8,000〜60秒。電子シャッターは1/32,000〜60秒。シンクロ速度はメカシャッター時に1/250秒以下、電子シャッター時に1/50秒(〜ISO 6400まで)、1/20秒(ISO 8000〜)。

通信機能はWi-Fi/Bluetoothに対応。スマートフォン用の「OI.Share」アプリと連携する。

EVFは約236万ドットの有機EL。背面モニターはタッチパネル式の3型約104万ドット。

バッテリーはE-PL9やE-M10 Mark IIIと同じ「BLS-50」を採用。撮影可能枚数は約310枚で前モデルのE-M5 Mark II(BLN-1使用)と同じ。低消費電力モード時は同社測定により約660枚を撮影可能としている。microUSB端子からのカメラ内充電にも対応する(USB給電には非対応)。

外形寸法は125.3×85.2×49.7mm。重量は約414g(SD/電池込み)、約366g(本体のみ)。

参考までにE-M5 Mark IIは、外形寸法が123.7×85×44.5mm、重量が約469g(SD/電池込み)、約417g(本体のみ)。

外付けグリップECG-5(税別2万2,500円。11月下旬発売)

本誌:鈴木誠