山岸伸の「写真のキモチ」
第96回:山岸伸写真集「馬力」出版記念イベントレポート
トークショー/サイン会/モデル撮影体験
2026年3月12日 13:27
2025年12月に出版された山岸伸写真集「馬力」の出版記念イベントが2月7日にヨドバシカメラマルチメディアAkiba第1エントランスにて開催されました。トークショー、サイン会、モデル撮影体験と盛り沢山の内容で行われたイベントを振り返ります。(聞き手・文:近井沙妃)
ヨドバシAkibaメインイベント会場でのイベント企画
様々な写真の祭典や新製品の発表があったので私の日記のような記事を皆さんにダラダラお見せするのもどうかと思い「山岸伸の写真のキモチ」を抑えていました。
2月7日に写真集「馬力」発売記念イベントをヨドバシカメラマルチメディアAkiba 第1エントランスで行った。メインのイベント会場でサイン会をさせてもらうという夢のようなお話。写真集の制作にあたってくれた皆さん、私の無理なお願いを聞いてくれて寒い中モデルとして手伝ってくれた皆さん、ヨドバシカメラや関係者の皆さん、そしてお越しいただいたお客さまにはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
写真集の発売は昨年12月。イベントまでの間にネットや書店などで購入したり、私の事務所でも何百冊か販売したので既に手にしている方もいたと思う。この第1エントランスはイベント会場としてすごく人気があり、中々空いていないということで発売から約2カ月経った頃の開催となった。
私にとってこの場所はヨドバシカメラ新春記念撮影会やこどもの日の記念撮影会で使用しているスペースでもある。秋葉原駅と直結しているので一般の方もたくさん通る。果たしてトークショーとサイン会とちょっとしたモデル撮影体験を企画してお客さまが来てくれるかどうか、毎日不安でドキドキしていたが当日早めに会場へ到着すると同時に写真集を購入してくれる方たちがいてとても勇気づけられた。
トークショー
改めて、私はばんえい競馬の写真集を出版するのはムック本も含めると4冊目。この写真集で20年撮り続けたばんえい競馬の集大成にしようと出版にあたった。アートディレクターを三村漢さんに、プリンティングディレクターは初めて東京印書館の髙柳昇さんにお願いした。私は意外と人気がある方に弱くなかなかお願いする機会がなかったが、写真家の鈴木一雄さんの出版パーティーで私も髙柳さんも発起人として会場にいたときに話しかけていただき一度お願いすることに。色校を見せていただき、これといって言うこと無し。私が文句を言わずに進んだということは上りが良かったということ。素晴らしい仕上がりに感謝。
三村漢さんには何冊か写真集をディレクションしていただいている。もちろん前作のばんえい競馬の写真集「輓馬」やグラビアの写真集、そして私のライフワーク「KAO-日本の顔-」のディレクションも。私から見れば若いアートディレクターの方だが、数多くの写真集や写真に関するものに携わっている方。安心してお任せできる一方、なんせ彼は忙しすぎる(笑)。なかなかコミュケーションが取れないこともあるので「漢ちゃん、なんとかしてよ」とお願いすることも。またこれから近々皆さんにも発表できると思うが三村さんには大きい企画をやってもらうことになっている。
版元は日本写真企画。今回まとめ役でトークショーに参加してくれた「フォトコン」藤森編集長。フォトコンでは私の連載「新 農業女子に会いたい」なども掲載いただいている。編集長はカメラマンの私を非常に支えてくれている内のひとりだ。
トークショーの司会はいつもお願いしているフリーアナウンサーの小林奈々絵さん。彼女とは長い付き合いで私が「世界の光の中で」というTOKYO FMのスタジオから発信していたインターネットラジオの司会も長く担当し、ゲストの写真家や写真好きのミュージシャンなどを迎えて進行を務めてくれていたので安心。私のライフワーク「KAO-日本の顔-」の写真展ではオープニングレセプションの司会も毎年お願いしていたり、過去にはCP+で私が登壇した際に進行をお願いしたことも。打ち合わせ無しでも写真の事をよく理解しこなしてくれる。
雪が降るほど寒い中でのトークショーだったが、誰ひとり小言を言うこともなく無事終了。皆さんに買っていただいた写真集を持っていただき記念写真を撮らせていただいた。「SNSなどの掲載もあるので、大丈夫な方は撮らせてください」とお願いするとほとんどの皆さんが快く顔を出してくれた。この一声、大切だよね。私がその真ん中に入ればよかったが私が撮ったので入っていない(笑)。このような和気藹々としたトークだったら何回でもしたいと思う。
サイン会
続いてサイン会、モデル撮影体験のモデルをお願いしたグラビアアイドルの草野綾ちゃん、モデルのあずりなさん、ミニスカポリスの3人が手伝ってくれてサイン会もスピーディーに。
しかしもの凄く寒く、サインをしている30分くらいは手が震えてかじかんだ。もともとサインを書くのが得意でないのに加え、ちょっと怪我をしてから手先が不器用になり綺麗に書けたかも不安だが大丈夫だっただろうか。皆さん、何かあれば書き直しますので是非またの機会に来てください。サイン会の途中で題字を書いてくださった日本書鏡院 三代目会長の長谷川耕史先生も駆けつけてくれて嬉しい言葉をいただいた。
モデル撮影体験
最後に写真集2冊購入特典のチェキ撮影とモデル撮影体験。購入してくれた方に何かしなければと思い、ヨドバシカメラさんはチェキを撮ってくださり、私はモデルさんの撮影をちょっと指導したということ。
朝から撮影セットをこのように作った。参加者がそれぞれカメラを持参するのでストロボ撮影は非常に難しいため、ヨドバシカメラさんにLEDライトを手配していただき撮影することに。Phottix(フォティックス)X600 COB Daylight LED Lightにソフトボックス(Raja Quick-Folding Softbox)80×120cmと60×90cm。LEDライトとしては非常に光量が大きいので広い場所でも使えるものだ。
バッグを黄色にした理由は人物がなかなか綺麗に写り、程よく派手であるから。日頃様々な背景紙を使い撮影をするが白、黒、グレー、黄色、赤、このあたりが非常にポートレートには向いている気がする。同会場で新春記念撮影会のときに写真家の佐藤倫子さんがいつも使用しているペーパーをお借りした。
今回はセコニックから1名来ていただき色温度や露出などを測り、参加者の皆さんに露出計・カラーメーターの手ほどきを簡単にしていただいた。何故シビアに色温度を測ったかというと、このエントランスは半屋外のため自然光が入り上には蛍光灯がたくさんある、近隣店舗の照明混ざるミックス光で非常に色温度の設定が難しい所。なかなか本当の色がカメラで出づらい。
今回はセコニックのカラーメーターで色を測り、皆さんにはその数値を基準に撮影してただいた。ソニーα1で色温度は5700Kだと上がりはこんな感じ。思い切って今度この場所で撮影会をしたらすごくいいだろうなと思わせるような上がりになった。
チェキはいつもサポートしてくれるヨドバシカメラのMさんが撮ってくれた。instax WIDE Evoとinstax mini Evoを用意し、お客様にプレゼント。モデルさんと撮りたい方が多いと思っていたが「山岸先生もお願いします!」とリクエストも多く驚き。
後続のため
結果として、なんとか写真集を並べ積んだものは完売に近い約120冊の写真集を購入いただくことができ、ヨドバシカメラさんにも大盛況でしたねとお褒めいただいた。ここで1つ、このサイン会が成功しなければ今後他の写真家やカメラマンの方がこの場所でサイン会をすることは難しくなると思い、私も一生懸命取り組んだ。
きっと後に続く方々が出てくると思う。その時はヨドバシカメラさん、くれぐれもよろしくお願いします。















