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トキナー、APS-C大口径超広角ズーム「atx-i 11-16mm F2.8 CF」

AT-Xベースの最新シリーズ第1弾 "外観・性能・価格を見直し"

キヤノン用

株式会社ケンコー・トキナーは、APS-C用の大口径超広角ズームレンズ「atx-i 11-16mm F2.8 CF」を11月8日に発売する。希望小売価格は税別5万6,000円。ニコン用とキヤノン用をラインナップする。

「atx-i」は同社が新しく設けたシリーズ。従来の「AT-X」シリーズからユニークな機種をピックアップして外観・性能・価格を見直し、最新のデジタル一眼レフカメラにフィットした交換レンズの製品群とする。シリーズ名の「i」は撮影者とレンズの双方向の対話という思いを込めた"interactive"に由来し、本レンズ製品名の「CF」は"クロップ・フレーム"の略だという。

本レンズは、P-MO(プラスチックモールド)非球面レンズを前群、カラスモールド非球面レンズを後群に配置し、ディストーションと各収差を理想的に補正。2枚のSD(超低分散)ガラス「FK03」(光学ガラスに比べ屈折率と分散率が低いフローライトレンズと同等の硝材)を使用し、色収差の除去を図っている。

また、AT-Xシリーズの同スペックレンズと同様、ワンタッチフォーカスクラッチ機構を搭載。AF時はフォーカスリングが回転せず、フォーカスリングを手前に引くだけでMFに切り替え可能。同機構は、MFを多用する動画撮影に有効だという。

AF制御センサーには、通常AF制御用センサーとして用いられる回転検出センサーではなく、高分解能なGMRセンサーを搭載。高精度なフォーカス制御による素早いAFスピードを実現したとしている。

レンズ最前面には撥水・撥油性に優れた独自のWRコートが施され、指紋や油汚れが簡単に拭き取れるという。

ニコン用
レンズ構成図

主な仕様

対応マウント

キヤノン
ニコン

フォーマット

APS-C

焦点距離

11〜16mm

最小絞り

F22

レンズ構成

11群13枚

絞り羽根枚数

9枚

画角

104~82度

フィルター径

77mm

最短撮影距離

0.3m

マクロ最大倍率

1:11.6

全長

キヤノン:84mm
ニコン:84mm

最大径

キヤノン:91.7mm
ニコン:89.2mm

重量

キヤノン:555g
ニコン:555g

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。