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パナソニック、LUMIX Sに手ブレ補正向上や新AF制御を含むファームウェア更新を予告

Gシリーズ用の最新プログラムも

パナソニック株式会社は、LUMIX Sシリーズおよび同Gシリーズの一部機種を対象とした最新ファームウェアの提供を7月9日に開始する。

対象機種は35mm判フルサイズセンサーを搭載したSシリーズのLUMIX S1R(DC-S1R)およびLUMIX S1(DC-S1)と、マイクロフォーサーズ規格のGシリーズ各機(LUMIX GH5[DC-GH5]、LUMIX GH5S[GH5S]、LUMIX G9 PRO[DC-G9]、LUMIX G99[DC-G99]、LUMIX GX7 Mark III[DC-GX7MK3]、LUMIX G8[DMC-G8])。

現在アナウンスされている各機種のファームウェアバージョンと追加機能は以下のとおり。

LUMIX Sシリーズ共通(DC-S1R/DC-S1に対応)

ファームウェアバージョン

LUMIX S1R:Ver.1.2
LUMIX S1:Ver.1.2

ボディ内手ブレ補正 / Dual I.S. 2性能向上

カメラ内部に搭載されたボディ内手ブレ補正(B.I.S.)の手ブレ補正性能が、シャッター速度5.5段分から6.0段分に向上する。
レンズ内手ブレ補正(O.I.S.)と連動した「Dual I.S. 2」の手ブレ補正性能は、シャッター速度6.0段分から6.5段分に向上し、中望遠~望遠域までの撮影や、暗がりなどでの撮影をサポートする。

遠近の被写体、どちらを狙う場合も迷わない、AF-ON「近側/遠側」設定

ピントを合わせたい被写体が手前にあるか奥にあるか、優先する対象を選べる新しいAF制御が可能になる。
AF-ON時に[近側]に設定すればピントが背景に抜けるケースを抑えられ、[遠側]では手前の障害物の影響を受けにくくできる。[近側][遠側]は、Fnボタンに設定することで瞬時に切り換えることもできる。

性能改善、使用性向上

[1]動画撮影時におけるAFモード「追尾」時の追従性能の改善
[2]XQDメモリーカード使用時の動作安定性向上

LUMIX S1

専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」への対応

シネマカメラクラスの14+ストップV-Logなど高度な動画撮影を可能にする、別売のS1専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」の機能を使用できるようになる。

LUMIX Gシリーズ

ファームウェアバージョン

LUMIX GH5:Ver.2.5
LUMIX GH5S:Ver.1.3
LUMIX G9 PRO:Ver.1.3
LUMIX G99:Ver.1.1
LUMIX GX7 Mark III:Ver.1.4
LUMIX G8:Ver.1.4

交換レンズ「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.」(H-X1025)との互換性向上

対応機種
LUMIX GH5、LUMIX GH5S、LUMIX G9 PRO、LUMIX G99、LUMIX GX7 Mark III、LUMIX G8

内容
[1]動画撮影時の滑らかな絞り制御駆動に対応した
[2]静止画撮影時に、絞りリングによる制御を「SMOOTH」「1/3EVステップ」から選択できる「絞りリング設定」メニューを追加した

シャッターリモコン「DMW-RS2」に対応

対応機種
LUMIX GH5、LUMIX GH5S、LUMIX G9 PRO、LUMIX G8

内容
バルブ撮影、動画撮影に対応した新シャッターリモコンDMW-RS2に対応。カスタムメニューでリモコン側の動画RECボタン操作をON/OFFできるようになった

バッテリーグリップ「DMW-BGG1」に対応

対応機種
LUMIX G99

内容
DMW-BGG1のFnボタンをカスタマイズできる機能を追加した

本誌:宮澤孝周