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写真編集用コントローラー「Loupedeck+」がPhotoshopに対応

レイヤー操作や各種機能の割り当てに対応する模様

Loupedeckは1月10日、同社の写真編集用コントロールデバイス「Loupedeck+」をAdobe Photoshop CC 2019に対応させると発表した。

Loupedeck+は、PCやMacに接続して使用する、写真編集に特化したコントロールデバイス。従来のキーボードやマウスによってソフトウェアGUIを操作する編集スタイルに対して、レーティングや色相、彩度といった各調整項目を、それぞれに割り当てられた単独のホイールやキーによって直接操作、調整することができるようになる。

これまで同コントロールデバイスには、Lightroom Classic CCやCapture One、Skylum Aurora HDRなどの現像ソフト用のプリセットが用意されていたが、このほどAdobe Photoshop CC 2019への対応が決まった。その背景について、同社創業者兼CEOのMikko Kesti(ミッコ・ケスティ)は「当社の熱心なユーザー・コミュニティのメンバーの皆さまから、当社のコンソールでPhotoshopの編集をしたいという強い要望が寄せられており、当社ではその要望に応えることにしました」と述べている。

今回はPhotoshop CC 2019への対応のみだが、将来的にはPremiere Pro CCとの互換性確保も視野に入れているという。

アナウンスされた内容によれば、Loupedeck+には、作業者それぞれのワークフローに応じた拡張性・カスタマイズ性が確保されており、レイヤーやツール類のダイレクト操作が可能であるほか、レイヤーの透明度の調整や移動、グルーピング、結合といった操作に対応。スマートフィルター(元画像を変更せずにフィルターの適用や調整ができる機能。いわゆる調整レイヤー)のボタンカスタマイズも可能となるようだ。このほか、アクションの登録と実行のボタン割り当ても可能だとしている。

今回アナウンスされた内容からはPhotoshop CC 2019で新たに実装される機能に直接対応する内容はみられないものの、ホイールやボタンが様々にカスタマイズできることが強く謳われている。このため、今後新たな機能が登場しても柔軟な対応ができる、ということが推測される。

Photoshop CC(バージョン20.0)の操作画面。これは同バージョンで新たに搭載された「コンテンツに応じた塗りつぶし」の操作をしているところ。

本誌:宮澤孝周