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「ホースマン博物館」が中野にオープン

約90点でスタート 歴史的カメラの寄贈を受付中

ケンコープロフェショナルイメージングは7月7日、東京・中野のケンコー・トキナー本社中野ビル2階に「ホースマン博物館(英名:HORSEMAN MUSEUM)」をオープンした。

約16平方mのスペースに、カメラ約30台やアクセサリーなど約90点が並ぶ。同社では、過去のホースマンカメラやアクセサリーを通じて、大中判カメラやHORSEMANブランドの歴史に親しめる場所としている。なお、現行品のホースマンAxellaやVCC PROは実機に触れることもできる。

館内中央で出迎えるのは、6×17cmで撮影できる「ホースマンSW617」

ケンコープロフェショナルイメージング代表取締役社長の山中徹氏は、「博物館として展示することで、大中判カメラを知らない世代や、ホースマンの新しいユーザーにもその歴史を知ってほしくてオープンした。仕上がるまでに時間はかかるかもしれないが、長く続けていきたい」と述べた。

ケンコー・トキナーおよびケンコープロフェショナルイメージング代表取締役社長の山中徹氏

同社取締役営業部長の石川博生氏は、「ケンコープロフェショナルイメージングはちょうど10年前の7月7日に設立した。2012年12月に駒村商会から写真機材事業などを取得した際、ホースマン、ローライ、ミノックス、ゴッセンなどを引き継いで、ホースマンに関しては2014年に新製品のデジタルビューカメラも出している」と説明。現在、今年9月にドイツで開催されるフォトキナ2016に参考出品する製品を開発中だという。

ケンコープロフェショナルイメージング取締役営業部長の石川博生氏

現在の展示品は、同社および関係者から寄贈されたもの。ケンコープロフェショナルイメージングでは、今後ユーザーからも歴史的カメラの寄贈を受け付けるという。

デモ用カメラは博物館ならではの見所。トプコンホースマン970のプロモーション用サンプル機
トプコンホースマン970の実機
トプコンホースマンVH-R。連動距離計を内蔵した中判テクニカルカメラ
ホースマンER-1。世界初の電子制御によるフェイルセーフを搭載したテクニカルカメラ
ホースマンLX-C(左)と同LX(右)。当時のホースマンLシリーズ(モノレールカメラ)のフラッグシップで、LX-Cは被写界深度をデジタル測定するフォーカスコンピューターを搭載
カメラ前面に取り付けてアオリを可能にする「ホースマンTS-Pro」
レンズ交換式デジタルカメラでアオリ撮影を可能にするビューカメラ「ホースマンAxella」。現行機種は実際に試せる
特別展示のひとつ、昭和30年代の「ラッキーIIIGカラー引伸機」。2008年にケンコー・トキナーに合併した藤本写真工業の製品
博物館に欠かせないオリジナルグッズ。マグカップが税込1,500円で販売中

当日は駒村商会の代表取締役社長である駒村利之氏も出席。ホースマンという名前の由来である「人馬一体」を意味する中国のことわざや、フランスのピレネー山脈にあった貴族の家紋に由来するロゴに関連する資料を披露した。これらもホースマン博物館にしばらく展示するという。

駒村商会の駒村利之氏
展示予定のホースマン関連資料

ホースマン博物館の所在地は東京都中野区中野5-68-10 KT中野ビル2階。開館時間は平日12時〜20時、土日祝日11時〜19時(火曜・年末年始定休)。ケンコー・トキナーの直営ショールームと同じフロアに所在する。