オリンパスZUIKOレンズ 写真家インタビュー

1本で様々なシーンに対応、しかも防塵防滴で小型軽量…若子jetさん

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

日本名水百選に選ばれているほど、水がきれいな郡上八幡。防滴性能のおかげで水面ギリギリでカメラを構えても水しぶきを気にすることなく安心して撮影できる。
OM-D E-M1 Mark III / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO / 12mm(24mm相当) / 絞り優先AE(F18、1/8秒、+1.3EV) / ISO 200 / WB:オート

オリンパスZUIKOレンズを使う写真家に、作品表現でのポイントや使い勝手をお聞きする本企画。

今回は写真家の若子jetさんに、被写体への想いや機材についての考え方などを述べていただきました。同時に、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」で撮影された作品もご本人の解説付きで掲載しています。

若子jet
岐阜県岐阜市生まれ。撮影スタジオ勤務後、出版社写真部を経て、写真家松本明彦氏、他広告カメラマンに師事後、独立。雑誌、広告等で人物撮影をする一方、ライフワークで街スナップを楽しんでいる。エネルギーに溢れた色彩感覚と絵画のような作り込まれた世界観で人気を博す。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

写真にのめり込むようになったきっかけは?

中高校生の頃は美術部に所属し、休みの日になると母と美術館や旅行に出かけ、自然とアートに触れる楽しさを学びました。

そんな中、写真というジャンルなら他のジャンルのアートよりも早く取り組むことができ、形にしやすいと当時は感じていたため、写真の道を選んでしまいました(笑)

その後色々な先輩カメラマンの指導のもとで商業撮影が楽しいと思うようになり、上京。

写真を撮ることで普段出会えないであろう被写体に出会える喜びと楽しさを味わうことが、日々のやりがいと人生の糧になっています。

現在の主な写真活動は?

ポートレート、ファッションカタログ、広告、企業案件を中心に撮影しています。

現在、ライフワークとしてふるさとを取材しており、写真を撮ることで恩返しをしていきたいと思っています。

また、大阪や沖縄など、気になった街並みを通って撮り続けています。

撮りためた作品で、新たな写真展や写真集の制作に挑みたいと思っています。

撮影しながら街歩きする楽しさについて教えてください。

カメラを持ちながら、お気に入りの街並みを歩くのは、とてもリズミカルで楽しいです。

歩く眼になって散歩を楽しむのですが、毎回同じ場所を歩いても、その時々の発見があり、歩いた分だけ出会いは沢山あるなあと改めて思います。

街に限らず、どんな被写体でも出会いは大切にしていきたいです。

飛騨高山の古い街並みエリアから、1本先に入った路地にて撮影。まるで昭和にタイムスリップしたかのような理髪店に出合った。小型・軽量レンズとボディの組み合わせは撮影していて楽しい。
OM-D E-M1 Mark III / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO / 28mm(56mm相当) / 絞り優先AE (F5、1/60秒、-0.7EV) / ISO 200 / WB:オート

街スナップのコツや使いやすいレンズの焦点距離を教えてください。

私の場合はポートレートやスナップ、日常風景を撮ることが圧倒的ですが、被写体問わず、焦点距離45mm(35mm判換算90mm相当)のレンズを持ち歩く機会が多いです。

心地のいい被写界深度によるボケ、距離感も心地いいです。

街スナップを楽しむコツは、まず基本的なことですが、その街をよく知ることかなと思います。

そして実際に歩いてみてイメージを掴み、どの焦点距離でどう狙いたいのか、またどう伝えたいのか、しっかり目的を持って撮影することが大切だと思います。

オリンパスOM-Dシステムで気に入っているところは?

ボディ、レンズ共に小型軽量でありながら、防滴・防塵機能を備えているので、厳しい環境下においても、強い味方となってくれるところです。

また普段撮影している企業、広告撮影では、与えられたテーマや条件に対し、きっちりと撮らないといけないことが多いのに対し、自身の作品作りにおいては、上記の理由もあって、私の撮影を助けてくれる魅力的なシステムだと思っています。また、優しい描写も気に入っている点です。

昔の面影を残した飛騨高山の人気スポットには、にぎやかな店が並ぶ。低光量な夕方の時間帯でもボディー内5軸手ぶれ補正機構のおかげで手持ち撮影が楽々行える。
OM-D E-M1 Mark III / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO / 45mm(90mm相当) / 絞り優先AE(F4.5、1/10秒、±0EV) / ISO 1000/ WB:日陰

「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」の特徴・使い所など教えてください。

35mm換算で24〜90mm相当となるズームレンズです。スナップ撮影の多彩なシーンをカバーできる焦点域を持っていて、これ1本で様々な被写体を撮影できます。ズーム全域で開放F値がF4であることも、使い勝手の面で優れています。

しかも、防塵・防滴を実現しつつ小型軽量です。毎日気軽に持ち歩けますし、コンパクトで相手に威圧感を与えず、スムーズにサクサク撮影できるのも良い点かと思います。

何があるか予想できない旅でも、被写体を選ぶことなく天候に左右されず、すべてにきちんと答えを出してくれるバランスの取れたレンズだと思います。

白川村ではユニークな案山子が観光客を出迎えてくれる無料の休憩所がある。ピントを合わせた手前の案山子はシャープに表現されており、背景のボケも自然で好感が持てる。
OM-D E-M1 Mark III / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO / 26mm(52mm相当) / 絞り優先AE(F4、1/320秒、+0.7EV) / ISO 200 / WB:オート

「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」もお使いですね。

はい。35mm換算で90mm相当の中望遠レンズになります。開放F値がF1.2と明るいので、前後の大きなボケを楽しむことができます。柔らかなボケ表現とピントが合ったところのシャープな解像力、その両方の魅力を味わえる大口径の単焦点レンズらしい1本です。

透明度の高い湧き水に睡蓮が咲き、その周りを鯉が泳ぐ姿がフォトジェニックなことで知られる通称モネの池。切れ味鋭い中望遠単焦点で気持ち良さそうに泳ぐ鯉を狙った。
OM-D E-M1 Mark III/M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO / 45mm(90mm相当) / 絞り優先AE(F5.6、1/100秒、 -0.3EV) / ISO 200/WB:オート

告知がありましたらぜひ!

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、東京都心にスタジオをOPENしました。

撮影案件はもちろんのこと、ワークショップや作品撮りなど、いろいろな用途にご利用いただけます。

ぜひ、お気軽にご連絡ください。

デジタルカメラマガジン最新号に若子jetさんが登場!

デジタルカメラマガジン2020年10月号の連載「日本列島ZUIKOLENSの旅」に、若子jetさん執筆の記事が掲載されています。

47人の写真家が47の都道府県を巡るというこの連載で、若子jetさんは故郷・岐阜県の観光名所をカメラに収めました。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」についてのテクニックも紹介しています。

協力:オリンパス株式会社

デジカメ Watch編集部