インタビュー
ニコンZRが捉えた空からの東京夜景…その「静止画」クオリティを紹介
目を見張る解像力と高感度画質【RAWデータをダウンロードできます!】
2026年4月27日 12:00
絶景をテーマに各地の美しい映像を制作しているクリエイターの羽仁正樹さん。活躍を見ると動画専門に見えるが、実は写真撮影も手掛けている。
そんな羽仁さんは、普段の動画制作でも使っているニコンZRでヘリコプターからの写真撮影を行っているそうだ。今回、東京上空から撮影された写真を見せていただき、作品の狙いや撮影のポイントなどを伺った。
なお、羽仁さんがZRで撮影した動画作品については下記の広告企画を参照されたい。
利便性の高いズームレンズを使用
最近は動画の空撮に合わせて写真を撮ることも増えています。動画とは違って「ここは写真だろう」という、いわば定番の決めショットとして静画で残しているイメージです。作品はGetty Imagesなどのストックフォトにも提供しています。
使っているレンズは新しく登場したNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIです。全モデルよりもクォリティが高くなった上に軽くなっていて、とても使い勝手が良いレンズです。
まずはスカイツリーのとてつもない大きさを表現したくて撮った1枚です。地上から見たよりもさらに巨大に感じられるので、空撮ならではの迫力を感じますね。
動画の場合は35mmの単焦点レンズをよく使いますが、写真の場合は構図を変えたいのでズームレンズを選んでいます。
ピントはAFで、スカイツリーの展望台など主題に半押しで合わせます。あとはRAW記録でバババッと連写するというのを繰り返していきます。
これは2つの”日本一”を重ねてみた写真です。ずっと連写してちょうど重なったコマを選びました。こういう時に書き込みの速いカードだと肝心なところを逃さないで済みます。
以前SDカードのカメラで書き込みが間に合わず、ちょうど良いところで撮れないこともありました。なので、普段使っているOWCの高速なCFexpressカードが功を奏するんです。今回の撮影では計2,859枚撮り、容量が87GBにもなりました。
「シャッター優先オート」で問題なし
東京タワーも最近は周りに高いビルが増えてきて、小さく見えるようになりました。それを「今の東京」として表現しています。
動画はジンバルで撮りますが、写真だけを撮る場合は手持ちになります。撮影モードは、ブレを防げる1/125秒のシャッター速度優先。感度はオートにしているので、暗くなってくると絞り開放に近づいて感度が上がっていきます。
空を切って建物を俯瞰気味に撮ったというバリエーションになります。高い麻布台ヒルズと周りのビルの対比という感じで撮らせてもらいました。
この金額のカメラでここまで撮れることに驚きます。昔使っていたD800やD500ではこのくらいの感度だとノイズとの戦いでした。
こちらは東京タワーを外して麻布台ヒルズなど再開発エリアをまとめました。
ZRはZ6IIIと同じセンサーというのも相まって、昔の2,400万画素機よりもとてもきれいに感じています。とはいえ夜景の写真はノイズ感がありますので、基本的にPureRAWのノイズリダクションを通しています。
その後で、Lightroomなどの編集ソフトで軽くレタッチをする流れです。
広くビルが存在する日本ならではの景色
次は新宿のビル群と富士山のマジックアワーです。新宿から富士山まで小さな光が続いているという広がりを表現したくてこの構図を選びました。
写真に関してはレタッチでできる幅が余りにも多いですが、ストックフォトなどのクライアントが広告で使いやすいという意味もあって自然なレタッチにとどめています。
ザ新宿という定番の構図にしてみました。ちょうど都庁が青くなっていたこともあって、近未来的なイメージになりました。
新宿はビル群のまとまりと富士山の対比が非常に素晴らしいんです。それで、僕はこの構図の写真がすごく好きなんです。
これはまさに東京の中心部です。これだけ広範囲に高いビルがあるのは日本だけだとよく言われます。日本らしさのある素晴らしい都市の風景を表現するために撮った1枚です。
ZRで空撮が簡単に! コスパも◎
価格と性能を考えるとZRは入門機なのかよくわからない立ち位置ですが、写真撮影にもすごく良いカメラだと思います。ZRは「非常にコスパがいいカメラ」と言えるでしょう。
最初は2,400万画素機でどうかと思いましたが、今ではこれだけきれいに撮れるんだとカメラの進化に感動しています。もっと高画素のカメラもありますが、そこまで高画素が必要無いケースもあります。そのときの仕事は静止画もZRで行くこともあります。
それから、液晶モニターが大きいのでヘリ内で視認性が良いのも空撮に向くポイントですね。さらにフルオートに近い撮影でこうした写真が撮れて、フォーカスも外れていません。
空撮の写真は動画よりも難しくありません。新しいカメラとレンズがあれば、もう誰でも簡単に撮れるところまで来ていると感じているところです。











