岡嶋和幸の「あとで買う」

1,781点目:フィルムカメラと少女の写真ライフを描く

いけだたかし『バケペンのマミコちゃん』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

いけだたかし『バケペンのマミコちゃん』

カメラや写真を題材にした漫画は『カメラバカにつける薬』のほか、387点目の『ズーム・アップ』、実写ドラマ化された871点目の『カメラ、はじめてもいいですか?』、1,298点目の『くそじいじとカメラと私』、1,305点目の『秋山さんのとりライフ』などたくさんあります。

本日は発売になったばかりのこちらの本をご紹介。写真好きだった祖父の形見であるPENTAX 67、通称「バケペン」との出会いから、フィルム写真の世界に魅了されていく中学1年生の少女が主人公です。

第1巻では「オリンパスXA」や「PENTAX K-01」、631点目でも紹介したセコニックの「スタジオデラックス」、さらにはラッキーの引き伸ばし機のエピソードなど、個人的にも馴染みのある機材が次々に登場するのでしっかり楽しめました。

巻末のおまけまんが「カメラ人物伝」では写真技術の先駆者で、カロタイプの発明で知られるウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが描かれるなど読んで楽しめるし、写真史の勉強にもなる1冊です。

販売価格は770円で、Kindle版もあります。第2巻は10月中旬発売予定のようです。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。