岡嶋和幸の「あとで買う」

1,298点目:今どきの高校写真部ってこんな感じなの?

うず『くそじいじとカメラと私』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

うず『くそじいじとカメラと私』

本日はこちらの漫画です。タイトルの「カメラ」に反応したわけですが、「くそじじい」と思いきや「くそじいじ」でした。どちらも自分のことを言われているようです。

気になって読んでみたのですが、カメラや撮影についてのマニアックな話は出てきません。主人公の女子高生が写真部に入部し、同居する祖父が写真家? という設定なのですが、これ以上はネタバレになるため省略。

まもなく誕生予定の孫が高校生になり、写真部に入部したらどうしようとか妄想してしまいました。今月は埼玉県高等学校総合文化祭高校写真展の審査員や、その研修会で講評や講演を務めさせていただいたのですが、私たちの時代とは違った明るく楽しい感じでうらやましかったです。

本書もカメラや写真を楽しむ人たちの日常がサラッと描かれている感じで、テンポが良くてあっという間に読み終えることができました。販売価格は913円で、Kindle版もあります。じゃあ続いて第2巻と思ったらこれ1冊だけなのですね。2020年4月発刊だから、もう4年半が経過しています。続編希望です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。