岡嶋和幸の「あとで買う」

1,645点目:高倍率ズームはシグマとタムロンのどっち?

タムロン「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

タムロン「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」

タムロンの新しい焦点域の高倍率ズームレンズ「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」(Model A075)が昨日発売になりました。まずはソニーEマウント用からで、販売価格は12万8,700円前後です。

28mmではなく25mmスタートで開放F2.8、最短撮影距離は広角端で26cm、望遠端で80cmというスペック。広角端での最大撮影倍率は1:1.9とハーフマクロ撮影も可能です。

悩ましい存在なのが、9月にすでに発売になっているシグマの「Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG|Contemporary」でしょう。開放F3.5ですが20mmスタートの10倍ズームです。

最短撮影距離は広角端で25cm、望遠端で62cm、最大撮影倍率は28-85mm時で1:2とこちらもハーフマクロ撮影が可能です。販売価格はソニーEマウント用が14万3,000円前後と、タムロンより1万4,300円ほど高めの設定。Lマウント用もラインアップされています。

スペック的には広角端は25mmより20mmのほうが魅力的ですが(広角側の5mmの差は大きいので、これが決め手となりそう)、開放F値は広角端はF3.5よりF2.8、望遠端はF6.3よりF5.6のほうが良さげな感じがします(ちょっと明るいだけでは決め手に欠ける?)。

「レンズは見た目が一番大事」派の私としましてはタムロンのほうが好みです。描写力の違いについては、各種メディアのレビュー記事などを参考にするしかありませんね。

楽天で購入

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。