岡嶋和幸の「あとで買う」
1,326点目:アイデアを「練る」「彫る」デュオの特集号
アマナ『IMA Vol.42』
2024年12月16日 07:00
ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。
アマナ『IMA Vol.42』
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366点目で『IMA Vol.37』を紹介してから間が空いてしまいましたが、最新号の『IMA Vol.42』が10月に発売になっています。
特集はVol.38「ルーツをめぐる断章」、Vol.39「混迷する世界を駆ける若き才能」、Vol.40「ホンマタカシの現在地」、Vol.41「未来を描く才能たち」ときて、今号は「ネルホル、潜在する記憶」です。
海外アーティストが取り上げられることが多い本誌ですが、Vol.40以来の日本人ということになります。ネルホルはアイデアを「練る」田中義久さんと、アイデアを「彫る」飯田竜太さんによるアーティストデュオ。11月4日まで千葉市美術館で「水平線を捲る」と題した展覧会が開催されていたので、もう少し早く紹介すれば良かったと後悔です。
今号の表紙も彼らの作品なのですが、同一の被写体を数百枚連写し、プリントの束を彫り進めるなどして制作。特集では17年間の活動の痕跡を振り返りながら、彼らの現在と未来を探る内容になっています。販売価格は3,300円です。