岡嶋和幸の「あとで買う」

1,067点目:人気広告写真家の25年分の仕事集

瀧本幹也『Mikiya Takimoto Works 1998-2023』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

瀧本幹也『Mikiya Takimoto Works 1998-2023』

703点目で瀧本幹也さんの初めてのエッセイ本『写真前夜』を紹介しましたが、今回は写真家としてのキャリアをスタートさせた1998年から2023年までの広告の仕事をまとめた“仕事集”です。

本書は広告写真とコマーシャルフィルムの2部構成になっていて、多くの人が目にしたことがある広告ビジュアルの数々が収録されています。膨大な仕事の中から約1割を厳選したそうで、それでも596ページというボリュームになっています。

瀧本さんの“広告芸術”の世界がたっぷり楽しめる1冊といえるでしょう。販売価格は9,900円です。販売店舗は限定されますが、八切サイズのプリント1点が付いた125部限定(5種×25部)の特装版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。