岡嶋和幸の「あとで買う」

599点目:キャリブレーションツールはどれが良い?

Datacolor「SpyderX Elite」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Datacolor「SpyderX Elite」

本日はカメラ雑誌の発売日。デジタルカメラマガジンの連載ではキャリブレーションツールを紹介しています。プリントする、しないに関係なく、RAW現像やフォトレタッチなど画像処理を行う人はディスプレイのキャリブレーションをおすすめします。キャリブレーションツールがあれば簡単なのでぜひ参考にしてほしいです。取り上げているのはDatacolorの「SpyderX Elite」、Calibriteの「ColorChecker Display Pro」、EIZOの「EX4」の3製品です。なお本連載の3点目でX-riteの「i1Display Pro」を紹介しましたが、現在はCalibriteの「ColorChecker Display Pro」として販売されています。

DatacolorとCalibriteは他にもラインアップがありますが、おすすめはこの2製品。機能性や使いやすさなど定評があり、どちらを選んでも問題ないでしょう。私はCalibrite(X-rite)ユーザーですが、Datacolorのキャリブレーションソフトも親切で分かりやすいと思いました。販売価格はSpyderX Eliteが4万2,000円前後、ColorChecker Display Proが4万4,000円前後です。

どちらも一般的な液晶ディスプレイやノートPCのソフトウェア・キャリブレーションはもちろん、EIZOなどのカラーマネジメントディスプレイのハードウェア・キャリブレーションにも対応。液晶プロジェクターのキャリブレーションもできるなど、幅広く使えて便利です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。