岡嶋和幸の「あとで買う」

584点目:日本の現代写真を生み出してきた写真家を知る

圓井義典『「現代写真」の系譜 写真家たちの肉声から辿る』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

圓井義典『「現代写真」の系譜 写真家たちの肉声から辿る』

大和田良さんの連載「写真を巡る、今日の読書」でも紹介されていた1冊で、著者は東京工芸大学の写真学科の教授です。第一章の「土門拳と植田正治」から、第六章の「畠山直哉と九〇年代以降」に至るまで、日本の写真表現のつながりのまとめられています。

どの時代の表現もその時点で「現代写真」と呼ばれていわけで、私自身が写真を始めたり、学んでいたころは第三章の「荒木経惟と須田一政」あたりで、それ以降の流れや変化は目にしていたことになります。

日本を代表する写真家たちが生み出してきた写真表現のこれまでを知ることは、今の「現代写真」の理解につながるかもしれません。写真史に興味を持つきっかけにもなるでしょう。販売価格は1,078円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。