岡嶋和幸の「あとで買う」

269点目:新しい雑誌で日本の写真表現の今を知る

ふげん社「写真」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ふげん社「写真」

2022年1月20日に創刊の雑誌『写真』。昨年、一昨年とカメラ雑誌の休刊が続いたこともあり、年2回の発行で月刊ではないのですがうれしいニュースです。写真評論家の飯沢耕太郎氏や打林俊氏、造本家の町口覚氏の他、昨年休刊となった『日本カメラ』の元編集者もこの雑誌の制作に携わっています。販売価格は2,970円です。

創刊号の口絵作家は横田大輔、北島敬三、金村修、山谷佑介、小松浩子、細倉真弓、森山大道と豪華な顔ぶれ。東京・目黒にあるコミュニケーションギャラリーふげん社(https://fugensha.jp)で現在、創刊記念展が開催中です。口絵作品のオリジナルプリントもぜひ鑑賞したいです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。