岡嶋和幸の「あとで買う」

178点目:日本の写真家のことをもっと知りたい

カンゼン「写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集 662」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

カンゼン「写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集 662」

今月発売になったばかりのこの本は、ずっと楽しみにしていた一冊です。写真評論家の飯沢耕太郎氏のコレクションの中から選んだ662冊の「日本の写真集」が紹介されています。販売価格は2,420円です。

目次を見てみると、取り上げられている写真家の大半は代表作が思い浮かぶほか、知人の名前もあったりしてうらやましいです。でも知らない名前もあり、まだまだ勉強不足といった感じです。写真史に興味を持つきっかけにもなるので、読んでみて良かったら写真教室の生徒さんにも勧めたいと思います。

あわせて読みたいのが梓出版社の「日本は写真集の国である」という本。著者は写真評論家、写真史家、写真集コレクターで、東京都写真美術館で長く学芸員を務められた金子隆一氏です。この本が出版された直後の今年6月に残念ながら他界されましたが、日本の写真集について分かりやすく書かれているようです。本連載でも海外の写真集を取り上げることが多いのですが、日本の写真集にももっと目を向けたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。