クルマとカメラ、車中泊
車中泊の外遊びにぴったりなコンパクトストーブ
撮影中のコーヒーブレイクにも
2025年10月25日 12:00
精製水はコンタクトレンズ洗う時に使うやつね。30分ほど漬け込んでからカシャカシャやって、乾燥させました。うん、復活! データも無事。これメーカー推奨の方法ではないですからね。やむなくこれでどうだろうって、僕がやってる方法ですからね。
洗濯石鹸とか微妙に残っちゃうんで精製水で洗浄してるわけです。まあ、これまでも、SDカードやCFカードも洗濯しちゃってるけど、この方法で、まあ凌いでます。
精製水の洗浄力ってなかなかのもので、メガネや撮影レンズの清掃にもいいんですよ。なにしろ水なので、プラスチックや塗装を侵すことがないので。
結論としてはですね、洗濯するときはしっかりポケットの中を確かめなきゃいかんですな。
アウトドア用品には所有する喜び、使う喜びを感じさせてくれるものが多いですよね! 今回はそんなアイテム「SPRINGHILL アイロンストーブ」です。アイロンストーブはランタンとして、あるいは調理用の熱源として使うもので、車中泊では車外でのコーヒータイムや、夜景撮影の合間の外での暖取りに重宝します。Amazonで検索するとたくさんの製品が出てきますが、そのなかから最も小型でクルマに積載しやすく、デザインの気に入ったものを選びました。これで僕が購入時約1万2,000円。かな~りお値打ちです。
ただ、なんだかね、リンクを開いてもらうとわかるんだけど医療従事者向け製品になってます。
まあ、「はい」をクリックすれば普通に買えるんだけど、なんで? なんで、といえば一般名称としてアイロンストーブも英語表記ならIron Stoveだよね? アイアンじゃないの……日本ンゴ脳のワタクシはアイロンちゅうとあっち、洋服のしわを伸ばす方を想像しちゃうんでありました。ごめん、どうでもいいね、そんな情報。
高品質な素材とディテール
まー、まずはディテールを見てください。焼き付け塗装された本体はステンレス製。そこに真鍮製のパーツが散りばめられているんです。もー、気分あがります~。
本体はステンレスって書きましたがSUS304であるようで、品質の高いステンレス。台座は黒胡桃だそうです。家具や銃床に使われる良質な木材とのこと。ガラスは高温に強い石英ガラス。と、かなり素材に凝ってます。
ワタクシ的には真鍮パーツがたまらんです。真鍮は表面に錆が出て時間が経つにつれいい風合いになりますからね、長く使うと愛着が湧くんですよね。
台座の黒胡桃も溢したオイルが沁み込んじゃったりすると段々いい風合いになっていきます。育て系のアイテムとも言えますな。
ケースはミリタリー調で、ベルトや面ファスナーがガッツリ装備されてます。ちょっと厨二っぽいけれども、別のケースを連結させたりできるんで便利です。車中泊でのギア収納にも重宝しそう。
ただ、あるあるなんだけど、本体と注油ボトルを入れるともうギリギリです~。それから、写真は撮影の都合で倒してますけど、燃料が本体に残っている状態で倒すと、すぐ燃料が溢れてきますからね、車での運搬時にも倒さないように注意してください。
クルマのラゲッジに積む際は、しっかりと固定することをお勧めします。
充実の付属品とスペアパーツ
付属品にはスペアパーツも含まれています。明かり取り窓用の替えガラスは2枚ついてくるんですが、石英ガラスです。
耐熱温度が高いガラスなので、炎が当たるような状況でなければそうそう割れることはないはずですが、取り付けネジを締めすぎていたり、風で炎が揺らぐような状況では割れることもあるかもしれませんね。替え芯は平面のもの。2枚も替え芯があれば数年もちそう。
あと、簡単な取説とB6サイズくらいのカタログが入っていました。小さなカタログだけど上質紙に印刷されていて、その写真とともにクオリティの高いものです。昨今、こうした紙のカタログが無くなってきてますけどクオリティの高いカタログはブランドイメージを格段にアップさせるものだよねえ、と改めて思いました。
手に持つ、触るという体験が加わることで、このストーブが手で触られることによって経年変化を生み、風合いを増してゆくイメージとあわさって、とてもメッセージ性の高いものだと思ったのです。
燃料の選択と安全な使用方法
使い方ですが、まず燃料を入れなきゃなりません。Amazonのページには使用燃料が灯油と表記されているほか、パラフィンオイルも推奨になっています。決してガソリンやアルコールを入れてはいけませんよ。火だるまになります。最悪爆発しちゃいます。ベンジンやライターオイルもNoGoodです。
燃料の入れ方ですが、まず付属の注油ボトルに入れます。付属のボトルは130mlまで計量できます。本体は満タン150mlだから余裕がありますね。初回はともかく2回目以降は少し燃料が残るでしょうから、注意してくださいね。
で、まず芯を火口のラインから6〜7mm下げます。下げすぎるとタンク内に芯が落ちちゃうから、しっかり明るいところで見ながら芯が落ちないように慎重に下げてください。すると燃料タンクの底がチラチラと見えてきますから、注油ボトルのノズルを差し込んで注油します。
正直ちょっと面倒かな、注油するの。でも、ちょっと面倒なくらいが愛着が湧いたりしますよねw
トップブラケット(五徳)の重要性
さて、このストーブにはオプションが設定されています。トップブラケットって名前になってるけど、日本語的に言えば五徳ってことでいいでしょ。これがなくても、アイロンストーブの上にコッヘルやヤカンを乗せられますが、ちと不安定で怖いです。お湯を沸かしたり、焼き物を楽しんだりするなら、この五徳は一緒に買っておいた方がいいです。てか、これこそ付属品にしといてよと思っちゃったり。僕は必須と言い切っておきますよ!
取り付けは簡単です。ストーブ上面のチェーンを止めてる真鍮ネジを1度外して共締めするだけ。でもね、これをつけちゃった状態でケースに入れるとですね、ぎりぎりファスナーが締まらんのですよ。む~。
まあ、ケースの個体差もあるから入るものもあるかもですが、ケースをあと5mm大きくしといてよ!
夜景撮影と車中泊での活用シーン
燃料も入れたんで、月夜の砂浜カフェ開店ですw 近所の砂浜にコーヒー飲みに出かけました。ヤカンがいいでしょ。いまは減りましたよねえ、アルマイトのヤカン。ウチにあった昭和50年代のものです。こういうレトロなギアは写真映えもするし、車中泊の雰囲気作りにも一役買ってくれます。
うん、ヤカンは置いといて、火力の話を。燃料はなんであれ、煤が出ないギリギリが最大火力と考えています。煤が出るとヤカンが真っ黒になっちゃうからね。あと掃除が大変なんで。このストーブに限らず非加圧の液体燃料ストーブ全般にいえることですが、風に弱いです。風が吹くと火が消えちゃったり、炎が揺らいで急に大きくなっちゃったり。この時煤も出ますよね。
なので、屋外で使う時は、少し火力を絞って風が吹いても煤が出ないところを狙わなきゃなりません。すると屋内無風で使う時よりも弱目の火力。燃料にはパラフィンを使いましたけど、900ccの水を沸騰させるのに45分ほどかかりました。それがこの写真。この時の風速は1.5m/秒から2m/秒くらいな感じ。夜の海辺としては穏やかなほうですね。星空撮影の合間に温かいコーヒーを飲むには十分な性能です。
燃料の違いによる性能比較
ここで燃料の違いをお話ししておこうかな。このストーブで使えるのは灯油かパラフィンオイルです。灯油は安いけど、パラフィンオイルはなかなかお高い。火力はパラフィンオイルの方が高いです。というのはパラフィンオイルの方が煤が出にくいので、芯をたくさん出して燃焼させられるからです。
まあ、自己責任でお願いしたいですが、パラフィンオイルと灯油は混ぜて使っても大丈夫なので、1:1で混合してコストを下げるって方法もあります。灯油、パラフィンオイル、灯油+パラフィンオイル混合の3パターンで屋内で燃焼させてみた結果を表にしました。
条件を揃えて表のような結果になりました。灯油とパラフィンオイルの沸騰までの時間が如実に違いますね~。灯油+パラフィンオイル混合は1:1だと灯油寄りの性能で、コストは下がるけどパフォーマンスとしてはイマイチかな。燃焼時間は沸騰後もそのまま最大火力で燃やした時、点火してから火が自然に消えるまでの時間です。煤が出ない状態は芯の状態によって大きく変わるから、目安としての実験結果でしかないけど、ストーブの使用目的によって燃料を変えるっていうのが合理的ですね。
車中泊での外での夜のランタンとしてなら灯油、朝の車外での調理・湯沸かしならパラフィンオイルという使い分けになりそうです。パラフィンオイルならご飯も美味しく炊けそうですよ。また、パラフィンオイルは洗油としても優秀でヤカンに煤がついても簡単に落とせます。どの燃料を使うにしても、暖房器具としては期待しないでください。悴んだ手を温めるくらいはできますけど。
ちなみに、燃焼時はどっちも臭いがします。どっちが強いというより臭いの種類が違うので、不快と感じない臭いで選ぶっていうのも選択方法ですね。どっちかを不快でないと思えれば、臭いが匂いにかわりますな。



















