クルマとカメラ、車中泊

100円ショップ「ダイソー」グッズを組み合わせてキャンプ飯

今回の1枚

たまには電車に乗っちゃったりなんかして。

僕の日常の活動場所は九十九里ですが、自宅は都内にあるんです。都内で仕事がある時は車で直接か、自宅に戻ってから電車ですがね、電車に乗る機会はそう多くないので、電車に乗ると妙に嬉しくなっちゃったりなんかする。

なので、先頭車両に行って盛り上がっちゃったりなんかしちゃうわけだけど、こんなに雲が行き交う空が見える日は妙に昔のことを思い出しちゃったりなんかする。

会社員時代は毎日銀座に通っていたわけだけど。あ、会社はマガジンハウスね、アンアンとかブルータスとか出してる出版社です。東銀座にあるんですよ。その頃の通勤を思い出すのかな。会社員時代、楽しかったからね。そうそう、そんなマガジンハウスも創立80周年。

Ginza Sony Parkで10月10日(金)から10月25日(土)まで展示イベント「マガジンハウス博」をやるんだそう。僕の撮ったものも展示されるそうで、嬉しい限りです。

で、話は電車に戻るけどさ、電車は落ち着いて景色が見られていいよね。普段は車でしか移動しないから、特にそう感じるんだろうなあ。でも、妙におセンチになっちゃったりするのはなぜだろう笑

デザインがいい、機能性がいい、質感がいい。そうした要素が所有する喜びにつながるものだよね〜。キャンプ用品にはそうしたものが溢れているよね。そしてそれを使うことの喜び。キャンプの楽しさの1つだよね〜。

ユーザー評価の高い焚き火台、ピコグリル。デザインよし、機能性よし。こんなグリルで夜と食事を楽しみたい。そのうち買おう。

だけども、今日はそういうのと別方向。工夫する楽しみです。そうすると、まず駆け込む先はダイソーなんですよね〜。もちろん、ダイソーにもBBQ用のコンロもあったりするんですが、炭火で焼肉、BBQを楽しんだ後、燃え残った炭の処理に困りませんか? 火消しツボを買えば済む話ですが、それだと荷物が増えちゃいます。僕は基本、ソロキャンというか、車中泊ついでに火を使う料理をしたくなったらキャンプ場に行くスタイルので余計な荷物を増やしたくない。そこが工夫のしどころなんです。

で、ダイソーで現物を見ながらショッピングを楽しんだ結果が以下でございます。

その1:コンロとして使うもの

クッカー3点セット」ステンレス製。大小2つの鍋と蓋ひとつ、収納袋。食器小は今回の使い方では不要となる。
ステンレス裏ごし」底が網になっている。これをコンロ本体として使う。
クッカークリップ」アルミ製。鍋つかみ、トングとして使う。熱いものを扱うのに必須。
15cm角の焼き網。2枚入り。
火吹き棒」と「マシュマロ串アタッチメント」記事執筆時点では「マシュマロ串アタッチメント」は店舗販売のみ。品薄の模様。
先端にメネジが埋め込んであり、アタッチメントを付け替えて伸縮ハンドルとして使える。

その2:火まわり

ちょこっとストーブ」炭に火をつけるのに使う。単独でも使えるので使い回しが効く。
シリコーン鍋敷き」テーブルの上で使う時、「焚き火シート」とテーブルの間に挟み断熱用として使う。
焚き火シート」小さくても炭火を使うので必須。

その3:燃料

炭300g」。ソロだとこれでも余るので、ジップロックなど残りを入れておく袋を用意しておこう。
ちょこっとストーブ」用の燃料。3個入り。これもジップロックなどで保存すると良い
着火剤3個入り」。なくても大丈夫だが、あると楽ができる

その4:スパイス

コンロの買い物をしつつ、スパイスコーナーでクミンを見つけた。スパイスもいろいろ置いてあるんだよね。そこで、ケバブを作ろう! と思い立ったのでありました! ほんとはガラムマサラじゃなくてコリアンダー単体を買いたかったんだけど、成分を確かめるとコリアンダー主体のようだからこれでいいやってことで、購入。あとブラックペッパーもね。

ダイソーでも食品を扱っており、スパイス類も多く揃っているが店舗によって在庫は違う

その5:食材

メニューも決まったので、ダイソーからそのまま近所のスーパーへ。まずはラム肉ゲット。ヨーグルトは普通のプレーンヨーグルトを買いたかったのだけど、飲むヨーグルトしかなかったのでそれを購入。ま、用は足りるでしょ。

ヨーグルトには肉を柔らかくする効果があると言われている
ケバブと言えばラム肉というイメージだが、鶏や魚も有り! なようだ

食材下ごしらえ

炭を熾す前に、肉をヨーグルトに漬け込みましょう。

鍋小を使って塩をしたラム肉をヨーグルトに漬け込む
炭が熾きる頃まで蓋をして置いておく。本来は半日ほど漬け込むと良いようだが、日本で買うラム肉は柔らかいので30分ほどでも十分なようだ
スパイスを混ぜる。クミン>ガラムマサラ>ブラックペッパーくらいな感じだ。適宜お好みで。よく混ぜたらしばらく置く

炭火を熾す

肉を漬け込んだら、炭の準備。固形燃料と着火剤、ダブルで使うことで手を抜きます。本来どちらか一方と火吹き棒で十分ですが、両方を同時に使うと着火後は完全放置で炭を熾すことができるのです。もちろん火の管理は適切に。

テーブルに「シリコーン鍋敷き」を敷く
「シリコーン鍋敷き」の上にさらに、「焚き火シート」
「ちょこっとストーブ」をしっかり開いて固形燃料をセット
「ステンレス裏ごし」を置き、さらに着火剤を置く
炭を適量おく
着火
あとは放置すれば炭が熾きる。最初は大きく炎があがるので注意

いよいよ焼いて食す

よく焼いた表面からナイフでこそぎ落として食す。こそぎ落としたあとはまたよく焼く。こんがりとクリスピーな焼き目と柔らかく滋味豊かなラム肉が味わえます。

ラム肉をマシュマロ串に刺して塊にする。巻きながら刺しても良いし、短冊切りで小さくしてから刺しても良い
焼き網を置いて回しながらじっくりと焼く。落ちた脂の煙は当てないように
バゲットに挟んで食べると美味しい

ケバブとは串焼きの総称ですが、ケバブというとよくキッチンカーで売っているドネルケバブが親しみ深いですよね。

ドネルケバブは垂直に立てた串で焼くのが特徴ですが、こんなふうに横向きのまま焼くのは、ジャーケバブに分類されるようです。焼き方の違いということかな。

いずれしても、炭や薪などの熱源に脂が落ちないように焼いてゆきます。落ちた脂で燻されないようにして肉本来の味を楽しむためなんですね。でも、味の好みは人それぞれ。煙にあてて、スモークとしての効果を楽しんでもいいと思います。

あ、あとレシピはちょーいい加減なものです。それでも肉さえ良ければケバブもどきを美味しくたべられま〜すw

後片付け

美味しくケバブをいただいたら後片付け。今回の工夫のメインはここなんですよ! 最初においた炭だけで2時間近く火力がつづきますが、最後はどうしても燃え残りが出てしまいますよね。時間があれば、そのまま燃え尽きるまで炭火を眺めて過ごすのも一興です。

だけどね、やっぱり早く後片付けしたいわけですよ。そこがスタッキングできるクッカーセットを使う理由です。鍋大の中に「ステンレス裏ごし」がすっぽりシンデレラフィットしちゃうんですね〜。

「クッカークリップ」で「ステンレス裏ごし」を掴み、そのまま鍋大にいれる
鍋大に「ステンレス裏ごし」がすっぽり入る。あとは蓋をして放置

あとは蓋をして20分くらい放置しておけば、火も消えて手で持てるくらいの温度になるので、付属の収納袋にいれてお持ち帰りできちゃうんです。残った炭はまた使えますし。

収納袋に入れて持ち帰る。収納袋は余裕のある大きさなので他のものもまとめることができる。

フォローアップ

「ステンレス裏ごし」に使われている網は細いステンレス線なので、何回か使うと穴が開いてしまいます。炭って火力が強いですからね。そこで焼き網でフォローです。2枚入りなのでこのために1枚キープしておくんです。また、「ちょこっとストーブ」の上に直接「ステンレス裏ごし」を置いていますが、場所によっては不安定になるかも知れません。そんな時は別途五徳を用意しておいて、炭が熾きたら安定した五徳に載せ替えましょう。

組み立て式の「アルコールバーナー五徳」 1辺が15.5cmあるので、コンロが安定する。
五徳とコンロを組み合わせたイメージ
このように穴が開いてしまったら焼き網を「ちょこっとストーブ」の上に乗せればまだまだ使える。

まとめ

まずは今回紹介した商品の値段をまとめてみましょう。

炭や固形燃料、食品類など消耗品を除いた総額はなんと!1,900円ナリ。この中には五徳も含んでます。このお値段でソロストーブ+火消し壺が手に入っちゃうわけです。それにプラスしてショッピングの楽しさ、工夫する楽しさ、美味しいケバブを楽しんじゃったわけです。なんともお得でしょ。この後も常備機材として活躍しております。

ともあれ、ストーブ、あるいはコンロとして所有する喜びとは縁遠いものですし、あれこれ考えながら趣味として購入するようなものではないかも知れません。1番の価値はどこでも手に入ることではないでしょうか。

ご存知の通り、ダイソーは全国どこにでもありますし、類似の商品はキャンドゥやセリアといった100円ショップでも手に入れることができます。旅行でも、出張の折でも急にキャンプしたくなったり、キャンプ場についてみたらいざ忘れ物があったなんて時に思い出してください。

思いのほか身近なところでキャンプグッズが手に入ってしまうものです。

最後はテンプレではありますが、今回のクッカー3点セットやステンレス裏ごしなどは記事中の使い方を想定した商品ではありません。十分に使い込んでみた結果を記事にしていますが、検証中には表出しなかった危険が潜んでいる可能性はゼロではありません。ご自身でも使用中の危険を十分に検討した上で工夫とお買い物を楽しんでください。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ