クルマとカメラ、車中泊

夜更かし派の味方 黒テント+厚手エアマットで最高の就寝体験

今回の1枚

9月に入ってちょっと涼しくなったかなあ。まだニョキニョキとした積乱雲にも出会うけど今日は秋を予感させる綺麗な夕焼けに出会えましたよ。

高層に雲があると日没後も夕焼けが続いたり、ずいぶん時間がたってから空が真っ赤に染まることもありますよね。お日様が沈むのを見て満足したからってすぐにカメラをしまっちゃいけないなあ。

涼しい風を楽しみながら空が暗くなってゆくのを見ていましょう。1番星が見えてくるまで待ってみるかな。

車中泊といえども、長い旅行の時にはテント泊やホテル泊を組み合わせますよね。僕も連泊になる時は、車中だけでなくキャンプ場や温泉旅館など、その地方ならではの楽しみを組み合わせています。

そんなわけで車中泊といえども、テントは大事。まあ、いつも通り自前の天体観測所の森で撮影をしていますがね。今日はNaturehike Blackdogという黒いテント。遮光率99.99%が売りなんです。販売はwindhikeとなっていますがAmazonでのリンクをクリックするとNaturehikeのストアに飛びます。Naturehikeのなかの商品ブランドということ。

黒いことが最大の特徴なんですが、遮光、遮熱の素材を使い太陽からの光と熱、そして紫外線を効果的に遮ってくれるんです。また、折り畳み傘みたいな構造で設営は本当にワンタッチ。袋から出して数秒で自立します。あとはペグを打つだけ。ペグ打ちまでいれても慣れた人なら1人でやっても、ほんとに2〜3分で設営が終わっちゃうんですよ。とくに、雨の日の設営にはありがいですよね。

遮光・遮熱であっても、暑い時期は木陰に設営がおすすめ

商品ページには2.4×2.4mで5人用とありますが、1人、2人で使うと快適です。僕は1人で使いますよ。2人でもまったく問題ないけど男同士というか、おっさん2人で寝るのは嫌だなあ。

まあ、ご夫婦とかでお使いになることをお勧めします。5人というのは緊急事態と考えた方がいいでしょ。スシ詰めですw

右側にエアマットを敷いた。広く快適なスペースであることがわかる

さて、本題はここです。テントの真ん中にGoProを置いてみました。まずは開口部の広さがわかると思います。そして、全部閉め切るとまるで暗室のような暗い空間が! 暗所・閉所恐怖症の方にはお勧めできません、マジで。

開口部を全て閉じると、暗室のよう。天井にLEDランプを吊るした

天井にメッシュがあるので、うっすら光は漏れてくるんですが、天井に吊るしたLEDランプよりも弱い光であることがわかってもらえるかな。これがおすすめの理由なんですよ。

開口部を全て開けて、床面から上を見る。開放感がありつつ黒いフレームが視界を区切ることが心地いい

僕は星空の写真を撮ることがメインなんですが、頑張りすぎるとうっかり夜が明けてしまうことがしばしば。周りが明るくなってくると寝られないんですよね。

不思議なもので、ごく普通に夜寝る時は電気が点いていても寝られるんですが、夜明け間近、薄明が始まる頃まで起きていた場合、周りが明るいとなぜか寝付けないんです。眠れても浅い眠りだったり。そんな経験ありませんか?

キャンプでBBQして盛り上がり、ついうっかり空が白んじゃったりしても同様ですねぇ。黒いテントでぜひ快眠を手に入れてください。

このテントを製造しているNaturehikeは2010年創業、中国のアウトドアブランドです。高品質かつ軽量であることを持ち味としていますが、このBlackdogに見られるように軽量であることよりも、キャンプ用品として使いやすさを重視したものもラインナップしています。

僕はNaturehike本来の軽量ソロテントと2人用テントを持っていますが、山登りの際に持っていくほか、不意のキャンプ場泊に備えて車に積んでおいたりしてるんですよ。どれも薄くて軽い新素材を使っていたり、ポール類も品質の良い素材を使っていて尚且つお財布に優しいブランドなんですね〜。

テント内から見る夜明けの空。山小屋の窓越しに見ているみたいだ
黒く細長いものが専用袋に収納した状態。それなりの大きさになるので、車移動が前提

そしてもう1つ、GEKETY エアーマットを紹介しておきましょう。記事前半の写真でテント内に敷いていたやつです。まあ、就寝補助具とでもいいますかね、マット派とコット派がいますよね。僕はマット派です。まあ、板の間でも寝られるんですがね。

195×70cmとこの手のマットとしては大きめ。厚さも10cmと十分

自立式テントの場合、インナーの床はウォールと一体なわけですが、コットだと床に穴あけちゃうんですよね。なのでどのみち、自立式テントと組み合わせるならマット一択だと思うんですよ。

足踏みポンプ付きであることが特徴で、これを買った友人宅で使わせてもらって気に入ったので即ポチったものです。エアーマットはモンベルをはじめ、3つ、4つ持ってるのですが、なぜか行方不明なもので……。GEKETY エアーマットはモンベルのような登山用からするとサイズ大きめ、厚さも厚めです。なので、車中泊用に車内で使っても良いでしょう。

なによりポンプ付きなので、別途ポンプを必要としないのが良い点です。もちろんポンプでも空気を入れられますよ。本来足踏み式ポンプなんですが、手でモニョモニョやっても空気を入れらますので、車内やテント内で膨らませることもできます。手だとちと時間かかりますがねえ。

足元真ん中がポンプ部分。バルブからも空気を入れられる。右端のバルブが排気用

マット自体の厚みも10cmあって寝心地、断熱ともベリーグッドなんですが、買ってから友人に貸したところ、枕が高すぎて寝られないと言っていました。僕は高枕すきなのでこれより高くていいくらい。枕1つとっても、好みが分かれるんですね。寝るって大変(笑)。

枕は高めで好みが分かれる

今回メインのBlackdog、黒いテントも、暗くて狭い場所は嫌って人もいるでしょうし。快眠を求めるのはアテのない旅なのかも知れませんねえ。

皆さんも頑張って快眠してください。アレ、頑張って寝るってなんかおかしいね。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ