クルマとカメラ、車中泊

秋の長雨に備えてエアロワイパーに交換 一緒にサビ対策も

今回の1枚

梨。幸水です。梨といえば庶民的な果物というイメージがあるんだけどそれはずっと昔のイメージを引きずってるんだろうなあ。いまやナカナカに高級な秋の味覚。とはいえ美味しいよね。写真は近所の農産物直売所で買ったとってもリーズナブルなやつ。ちょっと小さかったりで規格にあわないやつかな。味はスーパーで売ってる高いものと変わらないです。冷やして美味しくいただきました。

ところで、千葉の梨は日本一! だそうです。令和3年度において生産量・栽培面積・産出額が日本一なのだそう。僕の知ってる範囲で言うと上総一ノ宮からいすみ市にかけて、海から少し離れた内陸にたくさん梨園があるんです。ひっそりとした良いドライブコースだったりします。

8月末から9月半ばにかけては、海沿いの128号線、太東海水浴場あたりから夷隅川あたりまでの間に数件、梨園の直売所直売所がならびます。こっちは主に豊水で、わりと高級な梨をあつかってるんだけど、それでもお安い。そして試食させてもらうとびっくりするほど濃い味で美味しいんですよ〜。海を見ながら梨を齧る。夏の思い出を噛み締めつついかがでしょ?

8月は猛暑どころか酷暑続きでしたねえ。まだ暑い日が続いてますけど。まあ、通常の季節感で言うとこの後は秋の長雨シーズンが来るはずですけど今年はどうなんでしょう。そういえばワイパーブレードっていつ交換したっけなあ、と思ったので今回はワイパー交換。ボッシュのエアロツイン Jフィットなるワイパーを選んでみました。

空力性能がよく、かつ走行時の風圧でブレードを押し付け拭き取り性能が良い。だからエアロツインなのかな? Jフィットというのは日本車用という意味のようです。ワイパーの取り付け方法は国によって違っているようで、日本車の場合はU字フックですね。ボッシュといえば家電や電動工具など総合的な電機メーカーというイメージだけど、世界最大の自動車部品サプライヤーなんですよね。なので仕向地によって取り付け部分だけを変えて対処できる構造になっているわけかあ。なるほど。

ノーマルと並べて見ると外観の違いは一目瞭然。存在感ありますなあ。ノーマルは骨組み構造だけど、エアロツインは一体構造なのね。全体の寸法としては同じなんだけど先端の幅や、ブレード部分の厚みから存在感がでてるんだね。運転席からの視点でちょっと目立つかも、というのが第一印象。それを邪魔と感じるか、安心感やカッコ良さと捉えるかは本当にひとそれぞれ。でもですよ、たぶんそんなことを思うのは交換した一瞬だけで、すぐに気にならなく、いやすぐに忘れ去られてしまうと思うんですよね。ワイパーって重要だけど、縁の下の力持ちっていうか、意識の上では目立たないパーツですもの。

パンタグラフのようなノーマルと一体構造で湾曲したエアロツイン
エアロツインは取り付け部から先端まで同じ幅で伸びている。

先端から断面を見て見るとノーマルはワイパーゴムの幅しかないのに対してエアロツインではワイパーゴムの3倍強の幅があります。これだけでねじれが少なく強度が高くなるんじゃないかな。強く押し付けられててもビビりが少ないってことになるんじゃないかな。あ、そうそうノーマルの方はワイパーゴムだけを汎用品に交換してます。数年前に(笑)。エアロツインのほうもワイパーゴムだけ交換できるので、機能性を高めたパーツとしては割安感があります。ワイパーゴムは定期的に交換しましょうね、うん。

断面を先端から見る。ブレードの幅が大きく違うことがわかる

ここでちょっとTips。ワイパーの脱着についてです。国産車でU字フックの場合、コネクタのツメで引っ掛かるようになってて入れる時はスライドさせるだけ、外す時はツメを押し込むだけ。なんですが、外す時指先だとうまくツメを押し込めなかったりします。そこで、内装外しにも使うピックツールを使うとあっさり抜けます。今回のエアロツインはコネクタ部のカバーが位置決めをしてるので、取り付ける時も外す時もカバーを開けるだけで簡単です。

U字フック内側に入っているコネクタのツメをピックツールで押すと簡単
エアロツインはコネクタ部のカバーを開けて脱着

運転席側だけをエアロツインにして比較しています。

運転席側
助手席側

雨の中、走って見るとこんな感じ。台風が接近中のかな〜り激しい雨です。写真ではわかりにくいんだけど確かにエアロツインの方が拭きむらが少ないと感じたんだけど、それはゴムの新しさの影響が大きいかもね。でも、それだけでなく、拭きが深いというか、双方がしっかり拭き取れた部分で比較してもエアロツインの方がクリアに見える印象でした。

それよりも写真ではっきりわかるのは、エアロツインのフォルムがすっきりしてること。コネクタ部は大きいんだけどブレードの部分に高さがないからでしょうね。視界もすっきりする印象で僕はこっちが好きかな。前述したとおり製品を開封した時点での第一印象は違っていたんだけど、実際に取り付けて見ると正反対の好印象になりました。やっぱり、モノは使ってみないとわからないよね。これはすぐにでも助手席をエアロツインにせねば。あはは、あのね、エアロツインは2本で注文してたんだけど、なぜか1本だけサイズが違うものが届いたのよ。あるよね〜、そうゆうこと。このまますぐにヤマト運輸に向かい間違って届いた方を返品してきました(笑)。

ここは九十九里有料道路で確認。運転席側にエアロツイン、助手席側に純正を取り付けている

さてもう1つ、長雨シーズンで気になるのはサビです。うちのエブリイ、新車から5年、全体的には綺麗なままですが、見えないところには錆が出てきています。でもね、これ九十九里だからじゃないかなあ。だってね、山梨の天体観測所ではそんなに錆びないんですよ、天体望遠鏡とかアウトドア用品。わかりやすいところでいうと、鉄製の薪ストーブで薄手のものなんかだと、九十九里では1〜2年で跡形もなくなっちゃうくらい錆びるんだけど山梨の観測所では4〜5年は平気。ま、九十九里は潮のせいでしょうね。

スライドドアの上部ヒンジ
スライドドアの下部ヒンジ
バックドアのラッチ、それぞれに錆が浮いている

ともあれ、サビを見つけたらすぐ対処しましょう。正しくはサビをヤスリやサンドペーパーで落としてから再塗装をすべきなんでしょうけど、サビ転換剤を使うのがお手軽。ホルツのサビチェンジャーをチョイスしました。

本体の他にプラスチックカップとハケがついている

もうこれはほんとにお手軽。赤錆に直接塗ると黒い錆止め被膜になるというもの。なので、古歯ブラシや金ブラシなんかをつかって錆びてる部分の埃など汚れを落としたら付属のハケで塗るだけ。まあ、長く放置してる場所だったら土埃なんかが固着してるはずだから、ゴシゴシやっちゃいましょう。

古い歯ブラシで汚れ落とし。ここはサビだけでなく油脂汚れが固着している

作業というほどのこともなく、すぐ終わっちゃいますね。写真はサビチェンジャーを塗ってから1日置いた様子。錆びた部分がしっとり黒ずんでます。錆びの周りの錆びていない部分にもサビチェンジャーを塗ってますが、錆びていないところには透明な被膜ができています。クリア塗装をしたような感じかな。うん、これなら大丈夫そう。これまでにも何度かホルツのサビチェンジャーを使ってきてるんだけど、塗布後はしっかりサビの進行を抑えてくれる感じです。

スライドドアの上部ヒンジ
スライドドアの下部ヒンジ
バックドアのラッチ、それぞれにサビチェンジャーを塗って1日後

最後にこんな写真を載せておきましょう。錆びた鉄のパイプ椅子。これね、山梨の天体観測所なんですが、ある時しまうの忘れてそのまま数ヶ月行く機会がなかったので錆びてしまったんです。で・す・が。そのある時というのは20年くらい前(笑)。写真は去年の様子です。

どれくらいで錆びてなくなるのかずっと観察しようと思って片付けずに置いたままにしてるんですがね、なかなかにしぶといのです。この椅子が特別に品質の高い鉄を使っているわけではないと思うのですよ、塩害があるかないかだと思うのです。九十九里ならすでに跡形もなくなっていることでしょう。もう座ることはできないはずですが、このまま形がなくなるまで見守ろうと思います。

20年風雨にさらされた鉄のパイプ椅子

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ