クルマとカメラ、車中泊
ノスタルジーとは違う3輪という選択 電動TukTukはいかが?
2025年8月30日 12:00
山形に出張する仕事があったので帰りに銀山温泉に寄って来ました。銀山温泉は今や超人気の観光スポットですね! 外国人客が多く目立った印象です。僕は日帰りの湯ですけどね。さて、銀山温泉というと小さな川の両側に旅館が立ち並ぶ風景が有名ですよね。情緒あるよねえ。
特に雪のある時の夜なんか最高だよねえ。ま、そこは他のサイトで見てもらうとして、温泉街を抜けていくとすぐに滝があるんです。滝の撮影も写真のいいモチーフですね。んで、滝から温泉街を振り返ったら色鮮やかな紫陽花が。山あいだから開花時期が違うんでしょうね。
ああ、綺麗だなあと思った瞬間、流れて来たんですよ、ジプシーキングスが。もちろん脳内にですよ。そうです、鬼平犯科帳です! 山間の景色が江戸の街になった瞬間です!季節のモチーフと古い街並み、そして小さな川。まさに鬼平犯科帳のEDが眼前に見えました。尤も、紫陽花のシーンは驟雨の堀割りで梅雨、夏のシーンは風車売りと花火なんで、違うんですけどね。脳内で変換されちゃうんですよね。
ともあれ、温泉街を戻ってゆく間もジプシーキングスがリフレインしておりました。フラメンコギターがなんであんなに江戸の街に似合うんでしょうねえ。銀山温泉にもばっちりです。どうぞ鬼平犯科帳見てください。Amazonプライムでどうぞ
最近気になる電動ミニカーに乗ってきた。うん、ミニカーという表記は正しくない。車両運送法によって定義されるミニカーは3輪以上の原動機付自転車で1人乗りだ。気になっているのは3人乗り電動トゥクトゥクです。
こっちは車両運送法によると側車付き軽2輪に分類されるんですよ。すると2輪免許が必要っぽいですが、電動トゥクトゥクは道路交通法によって自動車に分類されるため、普通免許で乗ることができますし、ヘルメットも不要です。
法的分類はなかなか複雑怪奇ですが、ともあれ実用的には普通免許で手軽に乗れて車検もヘルメットも不要。ラストワンマイルというか、近距離の日常のアシに便利だと思いません?そんな電動トゥクトゥクをレンタルしているのがEmobiです。
関東では鎌倉、江ノ島、奥多摩、館山の4箇所。そのほか小豆島や沖縄などリゾート地をメインにレンタルを展開しています。レンタル拠点は随時更新されているようなので予約ページから確かめてくださいね。僕は館山でレンタルしてきました。館山の場合、4時間3,000円、4時間以上は5,000円。ほかに保険代が必要です。JR館山駅前、JR駅レンタカーで貸し出しを行っています。無料駐車場があるので、車で行っても大丈夫。
さてまずは外観からですが、全体的な印象は現代的乗り物なんですが、どこか懐かしさを覚えてしまいます。3輪の車といえばダイハツ ミゼット! もちろんミゼットのようなレトロ感はありません。3輪というだけでそう思ってしまうんでしょう。他にも大きな3輪のトラックはご近所で何台も使われてました。
まあ、思い出といえば、転ぶんですよね、3輪トラック。曲がり角なんかで無理にアクセルをふかすと外側に転んじゃうんです。ご近所総出で3輪トラックを起こしたことを記憶しています。うん、3輪の車はカーブで気をつけなきゃ!
走行感覚は広い視界と風にさらされる感覚から爽快の極みです。ヘルメットなしでバイクに乗ってるみたい。走っていれば風は前側方からそこそこ綺麗に流れてゆくので髪の毛の長い方も、髪の毛がかき乱されて大変! なんてほどではありません。
ま、ちょっとした髪留めは用意しておきましょうね。僕は全く無縁ですがね。停車状態からアクセル全開にするとスルスルと45km/hまで加速します。最高速度が45km/hなんです。
全く無音というわけではなくて、タイヤから発するロードノイズやモーター・ギヤ周りの唸り音が聞こえます。それでも、エンジン車より圧倒的に静かで深夜の住宅街でも遠慮せずに乗れることでしょう。周りの音の方がよく聞こえるので安全運転のためにも良いですね。後ろに大型トラックが来ると大きな音にビビりますが……。
利便性という点では、もうほんとに便利。狭いスペースにも楽々駐車できるし、全長も短いのでUターンも楽々。軽自動車以上の小回りです。軽自動車でもためらうような狭い道でも車道である限りはスイスイ入っていけます。まあ、日本の道は狭いですからね、幹線道路から離れてしまうと軽自動車がすれ違うのがやっとって道ばかりなのが現実です。近所にお気楽買い物に出かけるのに、車幅を気にして恐る恐る乗るのって疲れますよねえ。Emobiに乗ってみると小さいことの便利さを改めて感じました。バイクも同じようなものですが、荷物が積めるか積めないかという点において、利便性、実用性に大きなアドバンテージを感じるのです。
足元はちーとばかし狭いですがそれでも乗り降りが楽ちんなのは3輪であるが故でしょう。また、3輪の構成ではフロントの操舵角を大きくしやすいので小回りに有利なんですよね〜。
荷物スペースについても見てみましょう。3人乗ってしまうと実用的な積載スペースは皆無になってしまいますが、1〜2名の乗車であればリアシートとリアシート足元を荷物スペースとして使えます。当然積載量はバイク以上車以下ですし、積み方も工夫しなければなりません。リアシートに収納ボックスなどを固定すれば日常的な買い物などなら十分以上の積載量が確保できるでしょう。
電装周りは写真の通り。コーションプレートには60V/1500Wとありますが、これはモーターの定格電力と定格出力の表記でしょう。バッテリーはリアシート下に収納されていますが、仕様はわかりませんでした。大きなバッテリーですが、リアシート下ならもう1個入りそうですよ。
その他装備を見てみるとですね、ついバイクと比較してしまいます。なんといっても羨ましいのはワイパーですね〜。フロントシールドもアクリルではなくガラス製でした。雨の日も車同様に安全な視界が確保できますね。ちょっと雨の日に乗ってみたくなりました。
後方確認は左右のサイドミラーのみですが、バイクと違ってハンドルから離れた位置にマウントされるので後方視界はとても良い具合。タイヤはフロントがバイク用、リアが自動車用です。ブレーキは前後ともディスクブレーキ。なかなか贅沢です。
操作に力はいるものの、効き自体は素晴らしく、重い車体をしっかりと止めてくれます。バイクと違って転ぶ心配が少ないので、強いブレーキをかけた時の安心感が違います。これはとってもいい点でした。
話もそろそろ終盤で〜す。実際に走ったコースをGoogleマップから。発着点はもちろんJR館山駅前。目的地は大房岬自然公園 駐車場と沖ノ島ビジターセンターの2箇所。コースとバッテリー残量を表にしてみましたよ。
総走行距離は地図上25.7Kmですが、道を間違えたり、すこしコースと外れたコンビニによったりしてるので、実際は30km弱走っているでしょう。もちろん出発時のバッテリー残量は100%。
始点 | 到着点 | 距離 | バッテリー残量 | |
---|---|---|---|---|
1 | JR館山駅前 | 大房岬自然公園 駐車場 | 8.6km | 77% |
2 | 大房岬自然公園 駐車場 | 沖ノ島ビジターセンター | 12.5km | 45% |
3 | 沖ノ島ビジタセンター | JR館山駅前 | 4.6km | 37% |
区間1、大房岬自然公園 駐車場近辺は坂道が続くのでバッテリーがぐんぐん減っていきます。帰りは下り坂が続きます。Emobiの仕様はわからないのですが、この手の電動トゥクトゥクの場合、電動機には概ね回生モーターが使われているようです。惰性で走行している時は発電機になるってことですね。ですが、下り坂の区間が短いのかあまり充電された印象はありませんでした。
区間2では、大房岬からの下りが含まれますがほとんどが平地、一部短い上り坂があります。区間3、短い下り坂と平地です。JR館山駅到着時のバッテリー残量は37%。走行可能距離の表によればまだ12〜3Km走れたことになりますが、残り10数km残となった時点ではそこからどこかに行こうとは思えませんでした。
以上、感想と記録の報告でありましたが最後に総括してみましょ。
まずレンタカーとして。
最初からわかっていたことではあるけど、走行可能距離40kmはかなり短い。よほど心臓が強くないとギリギリの40kmまでは攻められませんねえ。余裕を持って30kmの旅で考えざるを得ません。きままなドライブというのは全く無理だと思います。15km以内の目的地を決めてその往復だけをする使い方が現実的でしょう。15kmという距離も平地メインの館山の場合であって、山間になる奥多摩などではもう少し短く見積もった方がよさそうです。途中の追加充電やバッテリー交換サービスなどがあればいいんですが、現況はそういったものはありません。
しかし、使い方次第。館山はマリンレジャースポットであると同時にグルメタウンとしても注目されていますよね。例えば富浦か洲崎あたりを観光目的地にして、途中にある素敵なレストランを予約。ゆっくりとランチを楽しんだのち潮風に吹かれつつ爽快な乗り物で帰ってくる。レンタルも4時間以内と4時間以上で分かれているけど、この使い方なら4時間あれば十分でしょう。もしくは目的地でマリンスポーツを楽しむもよし。いずれの使い方にしても、館山に行くのは電車がいいでしょう。渋滞知らずで行って、美味しいものと海辺の風を楽しんでみてはどうでしょう。僕も次はそんな使い方をしてみようと思います。
次に自分の足として。
この企画の発端はそもそも、電動トゥクトゥクを買いたいと思っているからです。そんな目線でみると、やっぱりアリだよね、トゥクトゥクいいね! ってのが結論です。走行可能距離は長けりゃ長いほど有難いのは当たり前ですが、ご近所カーなら40kmで全くもって十分。近所のスーパーやホームセンターを数件回ったり、僕の場合は海に撮影に出かけたり。そもそも日常的に走っている場所ですから道迷いもなく、バッテリー残量を神経質に見守る必要もないわけです。
買い物、そして撮影に十分な積載量。セカンドカー候補として強くないですか! 冬はちょいと寒いかも知れませんが、そもそも撮影は外で行うわけですから相応の厚着です。バイクと違って正面から風は当たらないので凍えるほどにはならないでしょう。
どちらの用途でも気になる点は最高速度。45km/hはちょ〜っと遅いです。幹線道路から外れても50Km/h道路は結構あるし、他の車の流れを乱すことになりかねません。後続車に進路を譲ればいいだけかも知れませんが、この手の3輪車のサスペンション性能(車種によるでしょう。もっといいサスペンションの車種があるかも知れません)や、車幅が狭いがゆえ傾くことへの恐怖感(ほとんどの道路は排水のためかまぼこ型、端によるほど左に傾く)を考えると、素早い行動で道路左端に寄せるというのがやりにくいんです。法定速度も60km/hですから、ぜひ60km/h出て欲しいんです。
と思ってたら近いものがすでにあるんですね。なんとAmazonでも買えます。
ただし同じ理由から60km/hでの走行はかなり怖いかも? その車種の性能次第ですが、走行性能に関する情報はまだまだ少ないですもんね。
本文中のEmobiとは違う車種。同じカテゴリーだがデザインや細かな仕様の違いがあります。
ちなみに、電動トゥクトゥク全般でいえば、ドア付きの製品もあります。それなら冬も寒くないよね。だけどね、ドアがつくとミニカー登録になって1名乗車になってしまいます。ドアがつくならそれは側車付き2輪とはならんだろってことらしいです。布の幌ならOKとされる模様。
確かに側車側は幌付きのサイドカー多いしなあ。幌でも風の冷たさは凌げるしね。いずれにしても買う時はどちらの登録になるかしっかり確認してね。僕が買うなら? もちろん、側車付き軽二輪、3人乗車でっす!