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セガトイズ「デジポッド」

~さり気なく飾れるデジタルフォトフレーム

画像の横縞は実際には見えない

側面に3つのボタンとUSBポート
 デジタルカメラの普及にともない、デジタル写真立て=デジタルフォトフレームが徐々に売れてきているらしい。特に海外では、かなり売れているそうだ。通常のデジタルフォトフレームは1万円以上する製品が主流だが、今回はオモチャ感覚の低価格なデジタルフォトフレームを紹介しよう。

 セガトイズから発売された「デジポッド」は、1.5型液晶ディスプレイを採用したデジタルフォトフレームだ。量販店で3,670円で購入できる製品だが、128×128ドットの正方形の液晶ディスプレイや、単4電池×2本で動作するためACアダプタが不要など、従来のデジタルフォトフレームとは一味違うところもある。

 2MBのメモリを内蔵し、USB経由でPCから最大43枚の画像を取り込んでスライドショーを行なえる。本体サイズは77×27×55mm(幅×奥行き×高さ)。付属品はUSBケーブルと取扱説明書のみ。


 デジポッドの側面には、3つのボタンとUSBコネクタが用意されている。上2つのボタンは上下のメニュー選択ボタン、一番下のボタンは電源オンオフ/メニュー/決定となっている。デジポッドに電池を入れ、電源ボタンを長押しすると電源が入る。

 この状態で、付属のUSBケーブルでPCに接続し、メニューボタンを押し、[USB Connect]→[Yes]を選択すると、デジポッド本体に内蔵された専用ソフトが起動し、PCに保存されている画像を選択して、128×128ドットの画像にトリミング、リサイズしデジポッドに転送できる。専用ソフトの対応OSはWindows XP/Vistaだ。


PCにつなぐとソフトアプリが自動的に起動する 左下でファイルを選ぶと、画像センターが真四角のトリミングガイドが表示される

 実際に使ってみると、ソフト自体は機能も単純で軽快に動く。主な機能は、画像の拡大縮小、自動補正、画像の左右90度ずつの回転だ。

 画像を選ぶと、元画像の解像度に関係なく画像の中心に真四角の領域が表示される。横長の画像であれば左右がはみ出すことが確認できる。拡大すると画像は大きくなるが、縮小は真四角の枠より短辺が小さくはならない。なので真四角の枠に入りきらない被写体は表示することはできない。枠の位置はマウスで自由に移動可能だ。デジカメの画像はアスペクト比4:3か3:2が多いと思うので、画像によってデジポッドに向き不向きがある。自動補正は縦横比を無視して、画像全体を真四角の枠に入れてしまうので、横長の元画像の場合は被写体が縦長に変形する。あまり使うことはない機能であろう。追加ボタンを押すとトリミング、リサイズされた画像が右側のプレビューに表示され、ダウンロードを押すとPCからデジポッドに転送される。

 ソフトがデジポッドに内蔵されているのは、インストールの手間もなく好感が持てる。操作も特に難しく感じることはない。すでにデジポッド内に画像がある場合は、ソフトが起動する段階でデジポッド内の画像を読み込んで表示してくれる。不要な画像はソフト側から削除することも可能だ。


元画像が大きければ拡大可能。縮小は最初の表示より小さくはできない マウスでトリミングの位置を移動できる

自動補正は全体を真四角に変形させる 追加ボタンを押すと左側のプレビューに登録される

16:9で撮った画像はいかんともし難い

スライドショーの様子。実際に見るとそこそこ綺麗に見える
 転送が終わったらUSBケーブルを抜き電源を入れるとスライドショーが始まる。スライドショーの間隔は1~15秒が選択できる。0秒に設定するとスライドショーを行なわず、常に同じ画像を表示する。オートオフの時間やコントラスト、バックライトの明るさも変更可能だ。基本的には電池駆動だが、USBケーブルをつないだ状態なら、電池を抜いても動作する。ケーブルは邪魔だが、オフィス等で1日中使いたい方にはチョットした裏技となるだろう。

 気になる画質だが、解像度が128×128ドットなので、高精細とは言えない。液晶サイズも1.5型と携帯電話よりかなり小さい。バックライトにもムラがある。視野角は上側はかなり狭く、左右と下側は実用範囲だと思う。スライドショーの様子を撮影した画像を見ると低画質に見えるが、肉眼で見た感じはそこそこ綺麗に見える。


スライドショーの間隔は15秒まで選択できる 画像によってはバックライトのムラが目立つ

画像の切り替えのパターンはいくつかある


 デジポッドは本格的なデジタルフォトフレームと比較すればサイズも小さく画質も劣る。だが大きなサイズになると置き場所に困ることもあるし、家族の写真を表示したい場合、大きすぎて恥ずかしいと思う方もいるだろう。電源ケーブルをつなぎっぱなしにする必要もない。オフィスのPCの脇で、さり気なく子どもの写真を映すなら、このサイズでもいいのかもしれない。



URL
  セガトイズ
  http://www.segatoys.co.jp/
  製品情報
  http://www.segatoys.co.jp/digipod/

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( 奥川浩彦 )
2008/07/08 00:25
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