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マルミ「ウォータープルーフコートNフィルター」

~アウトドア撮影に最適、撥水コートフィルター

 先日、撮影中にサーキュラーPLフィルターとレンズ保護フィルターを交換しようとして、うっかりレンズ保護フィルターを落としてしまった。ネジ山が欠けてしまったらしく、うまく取り付けできない。レンズ保護フィルターは、レンズを普段から保護するために付けておくものなので、早速、新しいものを買い求めることにした。

 かつてレンズ保護フィルターについて「カラーならスカイライト、モノクロならUV」と筆者自身は習ったことがある。もう20年近く前のことだ。しかし、スカイライトは「晴天時の影の色味を青からグレーに調整する」という役割のため、ピンクの色味がある。UVは紫外線カットの効果がデジタルではわかりづらくなり、現在ではデジタル一眼用のレンズ保護フィルターはノーマルかプロテクターという、紫外線カットなどの効果のない、無色ガラスのフィルターが主流である。

 「水滴、汚れに強い」というキャッチフレーズが気になって求めた「ウォータープルーフコートN」フィルターは、いわゆるノーマルフィルターの一種である。

 マルミが2000年に製品化したウォータープルーフコートのフィルターには、他に「UV」のラインナップもあり、名称の「N」はノーマルの意味らしい。マルチコートの上に水滴をはじくコートを施したフィルターで、UVカットの効果がないレンズ保護専用のフィルターだ。

 パッケージを開けて、フィルターを手にしてみる。一般的なフィルターよりも薄く感じるが、よくパッケージ裏の説明を読んでみると「薄枠タイプ」とある。ワイドレンズでの使用を考慮したのだろう。

 レンズに取り付ける前に、製品の特長である「撥水効果」を試してみることにした。レンズ表面に水をたらしてみたが、ワックスをかけたばかりのクルマのように、きれいな水玉ができる。普通のフィルターなら、ダラーっと拡がりそうだが、このようにきれいな水玉をはじくようになるおかげで、レンズクロスで水玉を拭くときも大変拭き取りやすい。


レンズ保護のフィルターは普段からレンズに付けっぱなしにすることで効果がある
ウォータープルーフコートNの表面に水をたらしてみた。水が玉になり、はじかれているのがわかる

レンズクロスで拭くとすぐに水を吸い取ることができ、掃除も簡単そうだ
ウォータープルーフコートNは、ワイドレンズ対応の薄枠タイプ。一般的なフィルターと厚みを比べるとよくわかる

片手で開閉できる形状が特長の付属ケース
 さらに気に入ったのが、ウォータープルーフコートNの入っていたケース。レンズ保護フィルターだから、買ってレンズに付けてしまえばケースはいらなくなるのだが、捨てずに使いたい、と思わせるものだ。ファンデーションを塗るコンパクトのようなケースの形状で、片手で開けることができるうえ、半透明でケースの中にフィルターが入っているかどうか判別できる。また、中央の透明部からは、入っているフィルターの色調から種別を判別することもできそうだ。ケースは49mmから58mmまでの共用となっており、フィルター径ごとに押さえの溝がついている。フィルターの持ち運びにも便利そうだ。


フィルター径ごとにがたつき防止の溝が設けられている
NDフィルターを入れてみたところ。フィルターの色味から種別を判別するための「窓」がある

花についた水滴を狙う。レンズ前面に撥水コートのフィルターをつけておくと、水滴がついても掃除がしやすい。
 筆者はこのウォータープルーフコートNを、マクロレンズの保護用に使っている。マクロレンズは最短撮影距離が短く、うっかりレンズ前面を被写体に触れさせてしまいそうな状況になることがある。レンズが汚れるたびにレンズを拭くのは、レンズ自体に拭き傷をつけてしまいそうな気もする。

 レンズ保護フィルターを付けておけば、拭くのは常に保護フィルターになるから、レンズそのものに傷をつけることはないだろう。

 雨上がりに、マクロで花を狙ってみた。雨はやんでいるので、傘はいらないが、花につく水滴を狙うため、レンズに水がつく可能性がある。こんな状況下でも安心して撮影できるので、アウトドアでの撮影には最適なフィルターだ。



URL
  マルミ光機
  http://www.marumi-filter.co.jp/
  製品情報
  http://www.marumi-filter.co.jp/product_info/hassui/hassui.htm#wpc_n


( 木村 英夫 )
2007/10/18 00:51
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