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ユーエヌ「ワイヤレスリモコンUNX-7511ニコン用」
~赤外線で遠距離からシャッターを押す!
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ブレ防止などの用途のため、カメラに手を触れずにシャッターを切る写真用品としてリモートコードやレリーズがある。
かつてはシャッターボタンの真ん中に開けられたレリーズ穴に、機械式のケーブルレリーズをネジ込み、シャッターを切っていた(デジタル一眼レフでは、ニコンD100がこの方式だった)。フィルムカメラの自動巻き上げ装置であるモータードライブが一般化したころから、汎用の写真用品でなく、カメラメーカー純正アクセサリーとして電気信号によるリモートコードが一般的になり、デジタル一眼レフでもアクセサリーとして用意されている。
これらは有線リモコンとも考えることができるが、最近のデジタル一眼レフの一部では、有線ではなく、無線のリモコンをレリーズのかわりに使うよう考えられている機種もある。「セルフタイマーを使わずに、自分の狙ったタイミングで、自分も入った写真」を撮ろうとすると、無線のリモコンが便利だ。エアコンやTVなどのリモコン同様、赤外線によるコントロールを行なっていて、それほど距離が離れていない状態で有効だ。
今ほど赤外線式のリモコンが一般的でなかったときから、ニコンの「ルミコントロール」のように、離れた距離から赤外線の信号によりシャッターを切る、というアクセサリーがあった。
最近発売されたばかりのユーエヌの「ワイヤレスリモコンUNX-7511」(オープンプライス、店頭予想価格は4万円前後)も、離れた場所にあるカメラをコントロールするためのものである。
受信器の前面。信号を受信する部分の右側に「チャンネル切り替え」、左側にON/OFFとバッテリーチェックのボタン、ランプが並ぶ
ワイヤレスリモコンは送信器と受信器の2つで構成されており、受信器はカメラのホットシュー部分に固定して使用する。受信器底部の三脚取り付けネジを使えば、ブラケット等を利用して三脚にネジ留めすることも可能だ。角張ってものものしいデザインがプロ用品らしさを感じさせる。
受信器のシュー部分は水平方向に回転できる。赤外信号を受ける窓の位置を調整し、リモコンを送信する位置と合わせるためだ
カメラとの接続部分は、10ピンのタイプだ。ニコンD2系やD200、富士フイルムFinePix S5 Proなどに対応する
受信器の電源には、006P型の角型電池を使う。コンビニなどでは見かけないので注意が必要だ
受信器にはアクセサリーシューとシンクロソケットがある。シンクロコードを使う小型ストロボを取り付けることも可能だが、カメラとの同時使用はできないようだ
送信器の操作面。チャンネル切り替えとON/OFFスイッチ、レディライトがある。レディライトが赤く点灯したら使用可能。信号送信時に一瞬白く光り、送信の確認ができる
受信器・送信器ともに3チャンネルの切り替えがついている。近くで同じリモコンを使っている人がいても混線しないようにという配慮だろう。
送信器に電池を入れると、ストロボのようなチャージ音がする。レディライトが光ると準備完了。オレンジ色のレリーズボタンを押すと受信器に赤外光が送られてシャッターが切れる。取扱説明書によると、最大30mの距離でシャッターを切ることが可能だという。
ただ、AFなどは働かないので、マニュアルフォーカスであらかじめ“置きピン”して、カメラをセットする必要がある。もちろんAEでの撮影は可能だ。
送信される信号は赤外光のため、見ることはできないが、暗い場所でならわずかに光るのがわかる
送信器は単三電池2本を使う
受信器の側面には、取扱説明書に使い方について触れられていない「シンクロターミナル」がある。
ユーエヌのカタログによると、同様の「ストロボ同調用赤外受信器」があるので、これと筐体を共通化しているために装備されているようだ。受信器上部のアクセサリーシューにシンクロコード付き小型ストロボを取り付けてみたところ、リモコンによる発光はできるものの、同時に取り付けたカメラとのレリーズタイミングは合わないようだ。どうやら先にストロボが発光してしまうようで、カメラの画像にはストロボの光は写らない。どちらかのみの使用に限られるようだ。
屋外で、リモコン受信器を載せたカメラをセットし、野良猫を狙ってみる。受信器は、カメラ後方を向けるように調整し、数メートル離れた位置からシャッターチャンスを狙えるようにセットした。
置きピンとなるため、28mmのレンズで狙う。ピントと構図の調整ができないので、望遠レンズでは難しそうだからだ。
警戒心が強いためか、短時間ではなかなかいい写真が撮れなかったが、セットしたカメラをえさ場のそばに置いておけば、野鳥の撮影などに使えそうに思えた。
今回は常用しているFinePix S5 Proに合わせるため「UNX-7511ニコン用」を使用したが、キヤノンのカメラに対応する「UNX-7512キヤノン用」も用意されている。電気信号を扱うアクセサリーは純正以外に選択肢がないことが多いので、大変貴重な存在だ。
猫が通ったタイミングを狙ってリモコン操作。構図とピントはセットする時点で決まるので、あとはシャッターのタイミングが勝負だ
左の作例の撮影風景
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URL
ユーエヌ
http://www.un-ltd.co.jp/
( 木村 英夫 )
2007/08/07 00:00
デジカメ Watch ホームページ
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