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アルティザン&アーティスト「WCAM-3500」
アウトドア向きのデジタル一眼レフ対応カメラバッグ
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WCAM-3500
国産の「ブランド」カメラバッグとして知られるようになった「アルティザン&アーティスト」。カメラバッグ市場への第一歩が、「ライカにぴったり」というイメージが強すぎたためか、基本的にコンパクトサイズのラインナップに特化している、という先入観をお持ちの方も多いのではないだろうか?
もちろん、同社が販売するカメラ用アクセサリーの多くがライカ向けであることも、そんなイメージを持たせやすい一因になっているのかもしれないが……。
それでもよく見てみると、シリーズの中にはいくつか「デジタル一眼+複数のレンズ」に十分に対応するモデルもある。そこで、今回はデジタル一眼と望遠系のレンズを一緒に収納できる、中型サイズのカメラバッグ「WCAM-3500」(1万5,750円)をチェックしてみた。
このバッグでまず最初に気になるのは、外装部分の素材が一見「ビニール調」なところ。この素材は「ターポリン」というもので、繊維の上に加工を施した膜構造素材だという。一般的には、テントなど防水性が不可欠なものに使用されている。それをバッグの外装(上部の一部のみナイロン)に転用したというわけだ。
ターポリンを採用した効果は絶大で、側面とバッグの下部にホコリや水分が付きにくい。その威力はアウトドア撮影で発揮される。撮影途中、肩に提げたバッグを地面に置かなければならないとき、布地のバッグでは生地の間に砂や泥が付き、掃除が大変……という場合が多々ある。しかし、W-CAM3500のターポリン素材なら、汚れが染みこむことがなく撮影に集中できる。
カメラバッグの機材室は、いわゆる「防水ファスナー」を使っている。開口部が大きな「フラップ式」や「ダブルファスナー式」ではないので、ファスナーを開いた状態で、片手で機材室の入り口を開いてやる必要がある。出し入れには少々不便なようだが、開口部が小さいのは雨やホコリなどの侵入対策としては有効な手段のように思える。
機材を入れて、収納状況をチェックしてみる。D200と交換レンズを3本、単焦点、標準ズーム、広角ズームという想定である。バッグの奥行きがないスリムなデザインのため、D200は横にして入れることができず、グリップを上側にして縦に収納する。
出荷時には、バッグの収納スペースをちょうど3分割する様に仕切りが入っている。単焦点レンズをつけたカメラ、交換レンズ2本をそれぞれのスペースに入れるとピッタリだ。高倍率ズームをカメラにつけた状態で収納するには、仕切りを少し動かせばOK。インナーは「フレンチパイル」素材のため、面ファスナーで固定する仕切り板はどの位置でもフリーに固定する。
WCAM-3500は外装に「ターポリン」を採用。汚れが落ちやすいので、戸外で置くとき、底部の汚れが気にならない
機材室のファスナーはシンプルな構造。そのため開口部を片手で開いてやる必要がある
ニコンD200+AF 28mm F2.8、AF-S DX VR 18-200mm F3.5-5.6の、トキナーAT-X 840(80-400mm F4.5-5.6)で収納状況をチェックした
奥行きが足りず、D200を横にしておくことはできない。高さは十分あるので、長めのレンズにも対応できる
アルティザン&アーティストのバッグは、ブランドバッグとして細部の造りまでこだわっているのも特長の一つ。
WCAM-3500は、革を使った「G-CAMシリーズ」のように高級路線ではなく、実用的にまとめられている。手提げで持ち運ぶときのハンドルは、ショルダーストラップを固定するDリングに固定されいる。おかげで、バッグの生地に縫いつけられているタイプのようにフタ部分の生地に力がかかることはない。
ポケットの数は少なく、ポケット内の仕切りなどもないが、シンプルながら実用性を指向した造りは好感が持てる。
「水に強い素材を厳選したバッグ」として、外装素材や細部のパーツにこだわったWCAM-3500は、「ライカ向けバッグ」というアルティザン&アーティストのブランドイメージとは少し異なるものの、高い実用性が見られるのがよい。デジタル一眼用に考えられたサイズのため、デジタル一眼向けの高級バッグを探している人にピッタリの製品だ。
アウトドア仕様なだけに、ブランドロゴも汚れが気にならないゴムパーツを使用している
防水ファスナーを使っているものの、ファスナーの金具を2つ使っているため、わずかに隙間があく。厳密な防水よりも便利さを優先しているのだろう
サイドにあるストラップ補強用の革パーツ。逆三角の縫い目はブランドを表す「A」を逆にした形状だという
バッテリーやメディアなどはフロントポケットに入れると便利だろう。ただ、たくさん入れるとスタイルが崩れる
背面のポケットはA4を入れるにはわずかに小さい。ポケット下部には水抜きができるよう、プラスチックパーツが埋め込まれている
中のクッションを取り出し、カメラ以外の用途に使える。このカットからクッションの厚みがよくわかる
ファスナーには、革製の引き手がついており、開閉がしやすいよう考えられている
ショルダーストラップは裏に、肩当て部の滑り止めが縫い込まれているタイプ。肩当て部は移動しない
ハンドルはショルダーストラップを固定するDリングに取り付けられるタイプ
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URL
アルティザン&アーティスト
http://www.aaa1.co.jp/
製品情報
http://www.aaa1.co.jp/camera/catalog/canvas/wcam/wcam_3500/index.html
( 木村 英夫 )
2007/03/29 01:16
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