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タムラック「3548」

~質実剛健イメージとは異なるリュック

 タムラック、といえばアメリカのカメラバッグメーカーのひとつだが、どちらかといえば「オーソドックスなデザインでしっかりした造り」というイメージのバッグを作っている。

 布製のバッグで「見た目より重いのは、生地の目が詰まっていて丈夫だから」という説明を聞いたことがある。最近ではデジタル対応によるモデルチェンジで、外観が少しずつアカ抜けたものに変化してきている印象だが、それでもヘビーデューティー指向が抜けきらない印象だった。

 ところがPhotokina 2006で発表された新シリーズ「エキスプレスシリーズ」は、新しい外装素材の採用で、見た目が今までと違う製品に仕上がっている。持ってみると、見た目の印象よりもずっと軽く感じる。エキスプレスシリーズには、ショルダーバッグとリュックがあるが、シリーズ中で収納量が最も大きいリュック「3548」(15,225円)をチェックしてみた。

 「最も大きい」といったところで、一眼レフボディにレンズ2、3本、あとはカメラ以外の携行品が入る程度。PCを入れるスペースはない。

 リュックタイプのカメラバッグには、前側(背中に当たる面の反対側)全体をファスナーで開閉する「1気室」タイプと、上下2段になっていて、上段と下段の中間をファスナーで開けると、カメラ収納スペースが出てくる「2気室」タイプのものがある。3548は2気室タイプだ。2気室タイプの利点は、カメラ以外の携行品を入れるスペースがあること。3548の場合は、クッションがない上段スペースがカメラ以外の機材を入れるスペースとなる。欠点は、1気室タイプに比べて高さ方向のスペースが少ないことだ。そのためあまり長いレンズは収納できない。


下段のカメラ収納スペース。カメラを下向きに入れても液晶モニターに傷をつけないよう、フタ部にはポケットがない
D200と標準ズーム、広角ズーム、マクロレンズを収納してみた

交換レンズ2本を両サイドに入れ、レンズをつけたままのカメラを下向きに入れる
仕切りは面ファスナー式で取り外し可能。面ファスナーの位置が決められているため、仕切りの位置は移動できない

 上段と下段を固定するファスナーの外周には、浸水防止のカバーがついており、上部気室の上から下に向けて固定するフラップと合わせて、軽い雨に備えた程度の浸水対策を行なっているようだ。

 内部の色調は、タムラックの他モデルと同様のグレー。内装が黒だと、暗い場所で収納物の確認がしにくいから、黒ではなくグレーにするのだという。


カメラ機材室は上部からのフラップでも保護される
フラップを開けたあと、ファスナーを開く。ファスナーは浸水防止のためのカバーがついている

フロントポケットには、フィルターなどが収納可能だ
リュックのサイドポケットはサイズが大きくはないが、バッテリーやメモリーカードなどは収納可能だ

フラップ部の一部に使われている「ウルトラスエード」素材
フラップ部には、ごく薄いものが入れられるポケットがある

リュックベルトはごくシンプルな造り。腰回りや胸元を固定するベルトはない
リュックベルトの裏側はメッシュ仕上げとなっている。汗をかいたときのムレ対策のためだろう

上部気室はそれほど大きくはない。レフ板を入れてみた様子だが、ギリギリ入る程度だ

 エキスプレスシリーズの特長である新素材、「ウルトラスエード」(スエード調の合成繊維)はフラップ部の一部にワンポイントとして使われている程度だが、従来のタムラックのイメージとはだいぶ異なる印象に仕上がっている。

手に持った重さが800g程度と、同社のバッグの中では異例の軽さ。長いレンズが入らない、リュックベルトには腰回りを固定するベルトがない、などヘビーな用途には向かないが、カメラ一台とレンズ数本でちょっと歩きたい、という時に似合いそうなリュックだ。



URL
  タムラック
  http://www.tamrac.com/
  製品情報
  http://www.tamrac.com/3548.htm


( 木村 英夫 )
2007/03/27 01:25
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