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デルセー「ODC21」

カジュアル路線のカメラバッグ

 フランスのスーツケースブランド「デルセー」のカメラバッグは、スーツなどのフォーマルな格好でもよく似合う。ところがフォーマル路線ばかりでなく、カジュアルにも似合うように考えられたシリーズも出してきた。それが「ODC」シリーズだ。

 「ODC21」(10,500円)はODCシリーズで、中サイズとなるカメラバッグ。サイズ的には一見、同社の「PROBAG 5」と全く変わりがないモデルである。
カメラ機材室のフタの開け方など、ファスナーを多用し、バックルなどを外部に飛び出させない考え方は同一だが、PRO BAG5と比べるとわずかに角張った印象である。

 ODCシリーズはイメージカラーがオレンジということで、外部のロゴや内部の生地にオレンジの色づかいをしている。これが、PRO BAGシリーズに比べてカジュアルさを感じさせる理由であろう。また、PRO BAG5に比べるとクッションの厚みが薄く作られており、大きさの割に収納量が増している。


カジュアル路線ということで、海などアウトドアでも似合いそうだ デフォルトの状態。仕切りは面ファスナーで自在に取り付けが可能

ニコンD80+レンズに加え、交換レンズ2本を入れた様子。内部にわずかながら余裕があり、PRO BAG5よりも収納部が大きく感じる
 内部のオレンジ色の生地はソフトな感触で、デジタル一眼レフの液晶画面なども傷をつけないような印象である。仕切りは背が高いものが1枚、レンズに合わせて切り抜かれたものが1枚、背が低いものが3枚入っており、入れる機材に合わせてレイアウトできる。

 D80が横向きで入り、高さ方向には余裕があるので、縦位置グリップ付きのカメラでも入れられそうだ。


デルセーの日の丸のようなマークは赤色だが、ODCシリーズのイメージカラーに合わせてオレンジのロゴとなっている ファスナーの引き手部分には、1つずつロゴ入りのタグが付けられており、ブランドのこだわりを感じさせる

サイドポケットは厚みがないため、交換レンズの収納には向かないが、バッテリーチャージャーがちょうど入る大きさ
反対側のサイドポケットにはメモリカードケースが入っている。バックルで着脱できる

 ODC21の工夫された点の1つに収納式の持ち手がある。ショルダーバッグとして使う場合、カメラバッグに持ち手は不要だが、短距離の移動などで手に提げて運ぶため持ち手があると便利、ということがある。

 フロントポケットと背面ポケット両方に持ち手が入っており、ファスナーを開けて取り出して使うよう考えられている。持ち手を取り出してもポケットのファスナーが閉まるよう、ファスナーが二重につけられている。


フロントポケットから持ち手を取り出したところ。左右のファスナーは別々になっていて、持ち手を使うときは右側(内側)のファスナーを使う
裏ポケットの持ち手も取り出してみた。握りの部分は革巻きになっている

フロントポケット。ペンやカードなどが収納できる。メッシュポケットのファスナー部にはカバーが付いていて、収納物を傷つけない配慮をしている
ショルダーストラップは着脱が簡単な金具で固定される。レインカバーを使うときに外す必要があるためだ

ショルダーベルトにつけられたパッドは、肩に当たる部分がネオプレン製で柔らかい
裏ポケット下側のファスナーを開けると、レインカバーを取り出せる

 ショルダーベルトは一般的な太さと厚みだが、肩パッドの形状は肩のラインに合わせて三日月型で、ネオプレン素材による柔らかな感触である。また、ショルダーベルト両端は、金具によりワンタッチで着脱が可能。持ち手を使って手提げバッグとして使うときやレインカバー取り付け時などに素早く着脱できる構造だ。

 レインカバーは、ファスナーからの浸水が心配になる天候での使用のために考えられたもので、裏ポケット下側から取り出す。レインカバーには、ショルダーベルトを通すための穴があいており、バッグ全面をカバーすることができる。

 ODC21は、デルセーが「ODCシリーズは実用的な提案」と製品タグに書いているとおり様々な工夫がされ、デジタル一眼用レフ用に考えられたショルダーバッグだ。少しの機材で撮影に歩きたい、というシーンに向いていると思う。



URL
  共同写真用品
  http://www.kpsnet.co.jp/
  製品情報
  http://www.kpsnet.co.jp/contents/body/original/originalbody/delsey/odc/odc.html


( 木村 英夫 )
2007/02/08 01:12
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