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プロテックス「FA-5」
カメラを宅配便に預けるときに使いたいハードケース
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旅行で大量に荷物があるときでも、カメラやレンズはなるべく手で持ち運びたいもの。精密機器だし、見ていないところで手荒な扱いを受けたりするのではないかと不安になってしまう。
ただ、交通事情などによっては、クルマではなく電車や飛行機での移動となるときもある。そのような場合に、重量級の超望遠レンズやサブのカメラまで、自分で持ち運ぶのはなかなか難しい。
普段持ち歩くカメラにレンズ数本、PC……と入れていくと、メインで使っているカメラバッグは15kgをオーバーすることもあるのだ。さらに三脚、着替え、と考えると4つくらいの荷物を持って新幹線に乗ることもある。
助手がいるような写真家ならいざ知らず、自分で全ての機材を持ち運ぶとなると、やはり限界が出てくる。大口径超望遠レンズは、それだけで3kgくらいあるし、サブのボディなどを合わせると10kg位になる。そこで、これらの機材を宅配便で送りたいと思うものの、きちんと荷造りをするのはなかなか難しいものだ。
段ボール箱に入れて密封して、というやり方では、撮影現場に着いてから、帰るまでに何度も梱包をし直さなくてはならない。テレビCMで、引っ越し業者が繰り返し使える食器の梱包ケースを使っているのを見たときにひらめいたのが、精密機器用のハードケースだ。
国産の「プロテックス」やアメリカ製の「ペリカン」などがこのジャンルでは有名なケースだ。写真用だけでなく、ダイビング用品の輸送などに使われているという。持ち運ぶ機材の量から、ちょうどいいサイズの「プロテックスFA-5」(4万1,475円)を入手し、早速詰めてみることにした。
プロテックスの取手部分。手で提げるとまっすぐに起きあがるが、普段は倒れた状態になるよう、バネの力が働いている。宅配便等での移動時に破損しないための工夫だ
ケースサイドには、別売のストラップを取り付けるための金具付。ただ、空でも重いケースを、中身を入れて肩から提げて歩きたくはないように思える
クルマのバンパーのようなものが上下に4つずつついている。同じケースを重ねるときにすべらないようにするもののようだ
製品についている販売用のタグには「米軍MIL規格による製造技術を応用した製品」と書かれている。見るからにハードな取り扱いに耐えそうな造りだ。外装は金属にも見えるが実はプラスチック。高密度ポリエチレン製だという。
中身が空でも3.8kgの重さがある。これで金属製だったらもっと重くなるのだろう。宅配便に預けるなら、蓋が開かないようにするロック部分の造りも重要だ。
ロック部分は、ツマミを回してツメで固定される方式。ツマミ部分に穴が空いているのは、市販の「南京錠」を取り付けて固定するため
ツマミを回すと、ツメの部分が上がる。これで蓋を開けることができる
プロテックスの内部には仕切りはなく、中に入っているウレタン(スポンジ)を切り抜いて、収納物に合わせる仕様となっている。普段持ち歩くカメラバッグなら、仕切りを入れ替えたりして撮影に出かけるときのカメラやレンズに合わせたセッティングにするが、重量物を入れるプロテックスでは、入れる中身はそう替わることがないと考えてのことだろう。
機材を大幅に入れ替えるときは、中のウレタンを新しく買い直さなければならない。内部のウレタンは全部で5枚。うち3枚に格子状の切れ目が入っている。カッターを使わなくても、手でちぎりながら、収納物のカタチに合わせてくりぬくことができる。
機材にピッタリ合わせたカタチにすれば、ケースの中で機材が動いたり、収納物同士でぶつかり合ったりすることがないように考えられている。
中には、格子状に切れ目が入ったウレタンが3枚と、切れ目の入っていないウレタン2枚が入っている
普段あまり持ち歩かない望遠レンズと、デジタル一眼レフカメラ2台を入れる想定で置いてみた
切れ目入りのウレタンは、手で簡単にちぎることができる
収納した様子。上からもウレタンが入った蓋でおさえるため、中身が動くことはない
どんな旅行の時でも、メインのカメラとレンズは手で持ち運ぶことになると思うが、たまに使うだけのカメラやレンズなら宅配便で送ってしまうのが便利だと実感した。
ロック部分にはじめから鍵がついていれば、後付けした南京錠で周囲の荷物にぶつかる、ということもなく便利な気がするが、大切なカメラを安心して宅配便で送るには便利なケースだ。
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URL
フジコーワ工業
http://www.fujikowa.co.jp/
製品情報
http://www.fujikowa.co.jp/japanese/fujikowa/fk_gallery/core_f/core_f.html
( 木村 英夫 )
2007/01/18 00:58
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