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エツミ「ナノカーボンDI」

ダイヤモンドで、接点の電気伝送が確実になる?

 デジタル一眼レフカメラのマウントといえばカメラとレンズの接合部だが、メーカーごとに形状は異なるものの「カメラとレンズをつなぐ」、「機械的あるいは電気的に、レンズとカメラの情報を伝える」という役割を果たしている。

 フィルム一眼レフの初期のマウント、例えばM42マウント(プラクチカマウント)は、カメラにレンズをねじ込んで固定する機能しかなかったが、後に絞りを伝達するレバーが取り付けられ、最終的には電気接点がつけられたものまで発展している。

 現在多くのカメラに採用されているバヨネット式マウントは、数十度の回転角度でカメラとレンズを確実に、一定の方向で固定できる。1959年のニコンFから今まで続いているニコンFマウントでは当初、機械的に「絞りを連動するレバー」と「絞りの情報を伝える連動機構」がつけられていたが、オートフォーカス化に伴って電気的に絞りなどの情報を伝える信号ピンがつけられるようになった。

 キヤノンEOSマウントは機械的な連動機構はなく、全て電気信号でカメラとレンズの情報をやりとりしている。各社さまざまな変遷があるが、今のデジタル一眼レフのマウントには、メーカーに関わらず電気的な接点が設けられている。

 また、カメラマウント以外にも、ホットシューとクリップオンストロボの間も、電気的な接点が設けられている。ところが、これらの接点部は「点」でしか接触しておらず、エツミ扱いの接点改良材「ナノカーボンDI」(1,995円)を使えば、接点の電気伝送が確実になるという。


ナノカーボンDIのパッケージ裏にある説明。直径15nmのダイヤが金属表面の凸凹を埋めて、電気の流れをよくするという
ナノカーボンDIの中身。小さなボトルに入っているのがナノカーボンDIで、掃除用の高性能ワイパーと、塗布用のフェルトスティックが入っている

 ニコンD200などに対応するモーター内蔵、手ブレ補正機構入りのレンズ「AF-S DX ズームニッコール ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) VR」のマウント部を見てみると、接点が合計10個ついているのがわかる。これらがレンズの絞り情報、距離情報、レンズ内モーターの電源などを伝えていることとなる。カメラ側にもこれに対応する接点があり、レンズ装着時にレンズ側の信号ピンが少し沈んで、定位置にロックしたときにピンが接触するようになっているようだ。このレンズでナノカーボンDIを試してみた。


DX ズームニッコール 18-200mm VRのマウント部。レンズ手前側に見えるのが接点 一見レンズクリーニングペーパーのように見える、付属の高性能ワイパーで、接点部を拭く。ペーパーが黒くなり、汚れが取れたのがわかる

小さな容器に入っているナノカーボンDIを塗る前に振る。ダイヤの粉とオイルを混ぜ合わせるためだ
付属のフェルトスティックの先端にナノカーボンDIをつける

電気接点にナノカーボンDIを塗る。塗りすぎた場合はワイパーで拭き取る クリップオンストロボとカメラのホットシューの間も電気接点。ナノカーボンDIを塗ることで接点を確実にできる

 パッケージの割にナノカーボンDIの容器が小さく、割高に見えるが、工業用ダイヤを含むならば妥当な価格と思える。容量は0.2ccということで「RCA端子約500個分」とパッケージに書かれている。RCA端子は、テレビとビデオを接続する白・赤・黄の端子だ。あの端子よりはレンズの接点は面積が小さいので、もっとたくさん塗れるだろう。パッケージにある「起動・操作時間のレスポンスUP」という効果はなかなか実感できないものの、レンズの接点は、普段あまり掃除しない部分だけに、たまに手入れしてみるのもいいのではないだろうか?



URL
  エツミ
  http://www.etsumi.co.jp/


( 木村 英夫 )
2006/10/24 01:39
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