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ベルボン「4W#630」

リュックのように「背負える」三脚ケース

 所有するベルボンのカーボン三脚「El Carmagne 630」の付属ケースが傷んできた。特に雲台が常に触れるケース下部が破れだし、このままでは大変危ない。代わりになるものをと、専用サイズの「#630」の購入を考えていたところ、新製品「4W#630」の発売を知って購入した。カメラ量販店での購入価格は4,580円。

 徒歩移動者の一般的な三脚の持ち運び方として考えられるのは、1)ケースやレッグポシェットなどを使ってカメラバッグと別に持つ、2)カメラバッグに装着する、の2種類が考えられる。ただし2)の場合、ショルダータイプ、リュックタイプともそれなりに大型の製品に限られる。

 私の場合、愛用しているショルダーバッグに三脚が付けられないこともあり、カメラバッグを右肩、三脚ケースを左肩に担いで歩くことが多い。カーボン三脚なのでそれほど重くはないが、最近は1日の終わりに、かつてない疲れを感じるようになった。それでも今のところ、三脚を小型のものに変えたり、バッグをリュックタイプにする気はない。その代わりいつのころからか、「三脚を背負えたら少しは楽なのに」と思うようになった。

 4W#630に惹かれた理由は、まさに「背負える」という点にある。着脱式のショルダーベルト2本によるもので、このクラスの三脚専用ケースでこうした機構は珍しいのではないだろうか。専用サイズの#630だと、実質的に「肩にかける」しかできない。

 「背負う」のほか、「水平に持つ」、「垂直に持つ」、「肩にかける」と計4種類の持ち方が可能。このうち「背負う」は着脱式のショルダーベルト2本、「水平」と「垂直」はそれぞれの持ち手を採用することで実現している。


4ウェイの一例。「水平に持つ」 「垂直に持つ」

「肩にかける」。三脚ケースとしてはこれが一般的だろう 「背負う」とショルダーバッグの組み合わせ例

 対応する三脚は、ベルボンのNeoCarmagne 630、NeoCarmagne 530、El Carmagne 635、El Carmagne 535、High Carmagne 635、High Carmagne 645、スーパーエースII(シューター)、フィールドエース(シューター)、C-600。私の持っているEl Carmagneの名はリストにないが、縮長はEl Carmagne 635より3cm短いだけ(雲台も635と同じPHD-61Qに変更済み)。苦もなくケースに入れることができた。もちろん、#630と同じようにパンハンドルを外すことなく収納できる。

 早速「背負う」スタイルで出かけることにした。実は購入する前、「歩くたびに三脚が背骨や座骨を直撃するのでは」と心配していたが、私の体形だと、太ももの付け根がケース下部にわずかにあたるだけですんだ。また、ケースの断面が三角形になっており、背中にはその底辺が接触する。そのため背骨への負担は、意外なほど少ない。クッションも効いているのだろう。太ももに触れる件は、大股に歩くと気になる。ただし、歩いているうちにすぐ慣れた。このあたりは使用者の体格にもよるだろう。


El Carmagne 630を収納。PH-61Qのパンハンドルを付けたまま収納できる
 何といっても背負えるのは便利。ショルダーベルトには薄いながらもパッドが入り、1日の疲労度は付属ケースに比べてかなり軽減される印象だ。

 ほかにも、ケース下部のメッシュポケットにペットボトルが入るし、サイドのポケットにはクイックシューを入れるのも手だ。個人的には大変満足しており、三脚への愛着がさらに深まった。まあ、カメラバッグがリュック派の人には、際立って有効なアイテムといえなくもないけど……。



URL
  ベルボン
  http://www.velbon.com/jp/
  製品情報
  http://www.velbon.com/jp/catalog/case/4W630/4wcase630l.html

関連記事
ベルボン、リュックのように背負える4ウェイ三脚ケース(2006/06/23)


( 本誌:折本 幸治 )
2006/07/13 01:44
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